DataHaxは10月3日、自社開発のAIアルゴリズムを活用したキャッシュレス・ロックレスの駐車場システム「DENNOU PARK」を住友不動産の一部オフィスビルで先の6月上旬かに運用を開始した。
導入の経緯は、住友不動産が運営する都内高層オフィスビル駐車場に於いて月極、時間貸し、搬入車両など多様な利用があることを踏まえた以下の課題があった。
(1)入庫の際、駐車券発行が必要であるため、駐車場の出入り口が混雑しやすい。
(2)駐車場を毎日使用する方も都度「発券&精算」が求められ、スムーズな駐車ができない。
(3)設備メンテナンスや、機器のトラブル解消の為に管理者を配置する必要があり運用コストがかかる。
今回導入した「DENNOU PARK」は、AIアルゴリズムを活用したカメラによって駐車中の車を認識し、入出庫時間、料金等を管理する。
車番認識を行うAI搭載カメラ。時速60キロまでの認識可能。
車番認識を行うAI搭載カメラ。最小限の機材で、駐車場管理が可能。
より具体的には、これまで駐車場で行われていた「ゲートでの一時停止」「駐車券発行」「精算機での精算」といったステップを排除。AIカメラが出入りする車の車番認識を行うことで、即時で駐車車両の可視化を可能した。これによりトラブル発生の際なども迅速な対応ができ、また発券機や現金の管理が必要な精算機等の機器も不要となるため、施設管理のコスト面、運用面の効率化が進んだ。また「DENNOU PARK」はAIカメラ等の最小限の機材で運営できるため、事業者は一般的な駐車場システムの2分の1程のコストで開設することができる。
結果、駐車場利用者は、駐車料金の精算をオンラインで決済することができ、月極や時間貸しの利用者も登録しておけば管理や出入庫の際の手続きが不要となるため、駐車場利用も効率化し、利用者への利便性、満足度が飛躍的に高まった。
更に今後は、メンテナンス・警備・検査の人手不足の割合が年々増加傾向にあり、物価高、それに伴う賃上げ機運も高まっている。従って駐車場運営に関わるコスト高騰は今後も予想される。そこでDataHaxは、AI技術を活用効率を高めることで、駐車場運営の効率化とコスト削減を実現させていく構えだ。
AI搭載カメラの特徴:
時速60キロまでの認識可能。
車番認識精度は99%以上を維持。
既設ゲートとの連携を実現。
住友不動産株式会社
代表者:代表取締役社長 仁島 浩順
所在地: 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号(新宿NSビル)
事業内容:ビルの開発・賃貸事業など
公式HP:https://www.sumitomo-rd.co.jp/
DataHax株式会社
代表者:代表取締役社長 大西洋平太
所在地: 東京都渋谷区3-27-15 坂上ビル7F
事業内容:AIパーキング事業
公式HP:https://datahax.jp/