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2024年10月3日【事業資源】

DataHax、AIカメラによる駐車場システムを導入

坂上 賢治

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DataHaxは10月3日、自社開発のAIアルゴリズムを活用したキャッシュレス・ロックレスの駐車場システム「DENNOU PARK」を住友不動産の一部オフィスビルで先の6月上旬かに運用を開始した。

 

 

導入の経緯は、住友不動産が運営する都内高層オフィスビル駐車場に於いて月極、時間貸し、搬入車両など多様な利用があることを踏まえた以下の課題があった。

 

(1)入庫の際、駐車券発行が必要であるため、駐車場の出入り口が混雑しやすい。

 

(2)駐車場を毎日使用する方も都度「発券&精算」が求められ、スムーズな駐車ができない。

 

(3)設備メンテナンスや、機器のトラブル解消の為に管理者を配置する必要があり運用コストがかかる。

 

今回導入した「DENNOU PARK」は、AIアルゴリズムを活用したカメラによって駐車中の車を認識し、入出庫時間、料金等を管理する。

 

車番認識を行うAI搭載カメラ。時速60キロまでの認識可能。 

 

車番認識を行うAI搭載カメラ。最小限の機材で、駐車場管理が可能。

 

より具体的には、これまで駐車場で行われていた「ゲートでの一時停止」「駐車券発行」「精算機での精算」といったステップを排除。AIカメラが出入りする車の車番認識を行うことで、即時で駐車車両の可視化を可能した。これによりトラブル発生の際なども迅速な対応ができ、また発券機や現金の管理が必要な精算機等の機器も不要となるため、施設管理のコスト面、運用面の効率化が進んだ。また「DENNOU PARK」はAIカメラ等の最小限の機材で運営できるため、事業者は一般的な駐車場システムの2分の1程のコストで開設することができる。

 

 

結果、駐車場利用者は、駐車料金の精算をオンラインで決済することができ、月極や時間貸しの利用者も登録しておけば管理や出入庫の際の手続きが不要となるため、駐車場利用も効率化し、利用者への利便性、満足度が飛躍的に高まった。

 

更に今後は、メンテナンス・警備・検査の人手不足の割合が年々増加傾向にあり、物価高、それに伴う賃上げ機運も高まっている。従って駐車場運営に関わるコスト高騰は今後も予想される。そこでDataHaxは、AI技術を活用効率を高めることで、駐車場運営の効率化とコスト削減を実現させていく構えだ。

 

AI搭載カメラの特徴:
時速60キロまでの認識可能。                           
車番認識精度は99%以上を維持。                         
既設ゲートとの連携を実現。

 

住友不動産株式会社
代表者:代表取締役社長 仁島 浩順
所在地: 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号(新宿NSビル)
事業内容:ビルの開発・賃貸事業など
公式HP:https://www.sumitomo-rd.co.jp/

 

DataHax株式会社
代表者:代表取締役社長 大西洋平太
所在地: 東京都渋谷区3-27-15 坂上ビル7F
事業内容:AIパーキング事業
公式HP:https://datahax.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。