おおはし里の杜/出所:首都高速道路ウェブサイト
大和証券は12月25日、首都高速道路ソーシャルボンドの販売を引き受け、全国の法人投資家に向けた販売を開始した。当該債券は、全国の法人投資家を対象に投資表明を募り、投資家(事業の意義や首都高速道路の理念等に賛同し、債券の調達を公表すること)となった法人名称は後日、首都高速道路ホームページで掲載される。
大和証券では、「首都高速道路は、〝民間にできることは民間に委ねる〟 との政府の方針を受け、首都高速道路公団に代わる新しい組織として2005年10月1日に設立されました。
同社が首都高速道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理を効率的に行うこと等により、道路交通の円滑化をはかり、もって国民経済の健全な発展と国民生活の向上に寄与することをその事業目的としています。
その基本理念として、〝私たちは、首都圏のひと・まち・くらしを安全・円滑な首都高速ネットワークで結び、豊かで快適な社会の構造に貢献します〟を掲げ、1.お客様第一、2.地域社会との共生、3.社会的責任、4.自立する経営、5.活力あふれる職場、を経営理念としています。
また、大橋ジャンクション内の大橋換気所屋上にかつての目黒川周辺の原風景をモデルとした自然再生緑地〝おおはし里の杜〟や、埼玉新都心線の見沼たんぼ地区の高速道路の高架下に延長1.7km、面積6.3haのビオトープを整備するなど、生物多様性保全の取り組みも行っています。
本債券は、社会課題の解決に資するプロジェクト(ソーシャルプロジェクト)の資金調達のために発行されるソーシャルボンドとして発行し、ICMA(International Capital Market Association/国際資本市場協会)が定義するソーシャルボンド原則に適合する旨、格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンを取得しております。
債券発行に伴う調達資金は、同社が担う高速道路事業の業務のうち、〝高速道路の新設・改築〟、〝高速道路の修繕・災害復旧〟、〝高速道路の特定更新等工事〟に充当される予定であり、〝所要時間の短縮や渋滞緩和〟、〝定時性・安全性の向上〟、〝危機管理・災害対策の強化(首都直下地震、気象災害激甚化等)〟、〝インフラの高齢化対策〟、〝大気環境改善〟などの社会的課題解決に活用されます。
これらの適格プロジェクトは、 持続可能な開発目標 (SDGs)のうち、〝目標3:すべての人に健康と福祉を〟、〝目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに〟、〝目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう〟、〝目標11:住み続けられるまちづくりを〟、〝目標13:気候変動に具体的な対策を〟のゴールに貢献するものです」と説明している。
なお首都高速道路が資金使途とする事業(例)は以下の通り
- 日本橋区間地下化事業(再開発の計画はイメージ)
出所:首都高速道路株式会社ウェブサイト
- 1号羽田線(東品川・鮫洲)更新
出所:首都高速道路株式会社ウェブサイト
2024年度の首都高速道路株式会社債券の発行総額は650億円を予定。10月に5年債300億円を発行しており、今回は5年債350億円を発行する予定としている。
【債券の概要】※配信時点の予定。今後変更となる可能性がある。
発行体:首都高速道路株式会社
回号:第35回
発行額:350億円
条件決定日:2025年2月3日の週
払込日:最速2月中旬
主幹事会社:みずほ証券(事務)、大和証券、SMBC日興証券
格付け:AA+(R&I)、AAA(JCR)、A1(Moody’s)⇒日本国債と同格付け
・首都高速道路株式会社ソーシャルファイナンス(適格性に関する第三者評価、投資表明投資家一覧など)https://www.shutoko.co.jp/ir/social_finance/
商号等:大和証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第108号加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会