ニュージーランド市場向け大型トラック「ショーグン」
三菱ふそうトラック・バス( MFTBC )は3月22日、MFTBCの筆頭株主で親会社のダイムラートラック社( Daimler Truck Holding AG )が、主要市場の需要回復を受けて2022年の財務目標を達成した事を発表した。
ダイムラートラック社の2022年のトラック・バスの連結販売台数は520,291台と、前年( 455,445台 )から14%増加。そのうちFUSOブランドを含むトラック・アジア部門( FUSOおよびバーラト・ベンツブランドのトラック・バスの開発・製造・販売とアジア地域でのメルセデス・ベンツブランドのトラック・バスの販売を含む )は前年度比9%増の155,967台を達成した。
インドネシアでは、FUSOは欧州排ガス規制「ユーロ4」 に準拠する新ラインアップを投入した事で41.1%のシェアを獲得して首位を維持した。
また鉱業部門を中心とした需要の回復に支えられ、受注・販売台数は前年を上回った。さらにインドネシアのトラック業界において長年の中心的存在である小型トラック「キャンター」 は2022年も小型セグメントでトップシェアを獲得し、引き続き好調を維持した。
欧州市場向け電気小型トラック「eCanter」
欧州では、FUSOは総重量( GVW )3.5~10トンセグメントのトラックで、2021年の実績を2.0%上回る39.1%の市場シェアを達成した。
なおMFTBCによると、フルモデルチェンジ後の電気小型トラック「eCanter」の受注を2022年第4四半期に欧州市場で開始したことで、今後はサステナブルなラストマイル配送ニーズに応えるブランドとしてFUSOのさらなる活躍が見込まれると謳っている。
加えてアジア太平洋地域のその他の主要市場でも販売は順調に推移したという。シンガポールでは、22.5%のシェアを獲得して前年比2.2%増を達成。ニュージーランドでは、強い需要や大型トラック「ショーグン」の好調によって20.1%でトップシェア( トラックと小型バスの総計 )を維持した。これら両国では新型「eCanter」の市場導入も決定している。
ダイムラートラック社の2022年の業績に関する詳細( 英語 )