BP傘下のカストロールは6月25日(ロンドン、台湾・台北 発)、都市のスマートモビリティソリューションで活躍するバッテリー交換エコシステムのGogoro Inc.に最大5,000万米ドルを投資すると発表した。
投資の第1弾として、カストロールの関連会社であるカストロール・ホールディングスがゴゴロの普通株に2,500万米ドルを投資する。この投資に続いて、両社の事業提携に関連した特定の取引の完了を条件として、転換社債の形で2,500万米ドルの第2弾投資が行われる予定だ。
この最初の投資により、カストロールはゴゴロの発行済み普通株式の約5.72%を取得することになり、これはカストロールにとって、新たな「前進、向上、前進」戦略の下、中核の潤滑油および流体事業を超えた多角化の機会を切り開く第一歩となる。
投資側のカストロールのミシェル・ジューCEOは、「二輪車は当社のグローバル製品ポートフォリオの重要な部分であり、お客様が電動二輪車に移行するにつれて、カストロールブランドはエコシステムにおいて重要な役割を果たすことになります。
ゴゴロは二輪車のバッテリー交換サービスに於ける世界的リーダーであり、ゴゴロへの投資は、当社のポートフォリオを多様化し、お客様の生活に関連性を保ち、当社の象徴的な125年の歴史を持つブランドを将来に亘って保証する新しい機会を活用し、株主のために付加価値を生み出すための戦略的ステップとなります」と述べた。
対してGogoroのホレス・ルーク創設者兼CEOは、「Gogoro のビジョンは、世界で最も人口密度の高い都市で持続可能な二輪車交通への都市移行を加速することです。
そんなGogoro のエコシステムの中心にあるのは、軽量の二輪車と三輪車の都市車両用のオープンで相互運用可能なバッテリー交換プラットフォームです。
Gogoroの実績あるバッテリー交換プラットフォームとスマート電動二輪車は、スマートで持続可能かつ便利なポータブル電源へのアクセスが与えられると、都市がどのように変革できるかを実証しました。カストロールによる今回の投資は、この成功の証であり、当社が更に急速に拡大することを可能にします」とコメントした。