調印式での集合写真
BYDとハンガリーのセゲド市政府は1月30日、ハンガリー乗用車工場用地の購入契約を正式に締結した。
調印式には、シーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外務貿易大臣、ラースロー・ポトカ・セゲド市長、龚韬(ゴン・タオ)駐ハンガリー中国大使と共に、BYD会長兼CEOの王伝福氏が出席した。
BYDはハンガリー南部の都市セゲドに、新エネルギー乗用車の生産基地を建設すると発表。EU地域で乗用車工場を建設する最初の中国自動車企業となった。
この工場は3年以内に建設が完了し運営を開始する予定。当該工場では主に欧州で販売される乗用車を生産する。これに伴い地元で数千の雇用を創出。ハンガリーのグリーン経済への転換を促進する効果も期待されている。
ハンガリーはヨーロッパ大陸の中心部に位置。自動車産業に関わる長い歴史と成熟した産業基盤を有している。BYDは7年前にヨーロッパに最初の純電動バス工場を建設して以降、ハンガリーとの関係を深めており、それが今回の新エネルギー乗用車工場の建設に至った。
新工場の建設について同国のシーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外務貿易大臣は、「BYDがヨーロッパで最初の新エネルギー乗用車工場をハンガリーに建設することを決定したのは、ハンガリー史上、最大かつ最も重要な投資プロジェクトの一つです。
このプロジェクトの建設は、ハンガリーの経済地位をさらに強化し、長期的な経済成長の基盤を固め、世界のEVシフトにおけるハンガリーの地位を強化することになります。
ハンガリーの中央および地方政府は、BYDの乗用車工場プロジェクトにあらゆる面で支援し、プロジェクトの早期の生産開始を推進します」と述べた。
これを受けてBYD会長兼CEOの王伝福氏は、「BYDは世界最大の新エネルギー自動車企業として、乗用車の生産ラインをハンガリーに導入することにより、地域のEVシフトの支援となることを喜ばしく思っています。
将来的には、現地での生産製造を通じて、BYDは欧州の地域ブランドの特性を持つ製品の開発を加速させ、欧州との密接な商業交流と相互補完の協力を形成。産業の炭素中立と持続可能な世界の発展に貢献していきます」と話している。