表彰セレモニーの様子、左からPaul Choo(BSAPIC Chief Human Resource Officer)、His Royal Highness Prince Michael of Kent、Mei Ling Tan(BSAPIC Director, CSR)
世界各地での交通安全推進への貢献とその姿勢が評価される
ブリヂストンは12月13日、グローバルに展開する交通安全活動が評価され、「プリンス・マイケル国際交通安全賞( Prince Michael International Road Safety Award )」を受賞したことを明らかにした。
同賞は、現国王の従兄弟にあたるマイケル・オブ・ケント王子(マイケル・ジョージ・チャールズ・フランクリン、1942年7月4日生まれ)が、世界の優れた交通安全の取り組みを表彰するため1987年に設立したもの。
今回の同社の受賞は、ブリヂストン交通安全プログラム「Bridgestone Road Safety Program( BRSP / ブリヂストン道路安全プログラム = アジア・大洋州・インド・中国を統括する戦略的事業ユニット )」に於けるNGOに対する戦略的支援と、従業員の積極的な参加が認められ、当社の交通安全に対する貢献とその姿勢が評価された。
このBRSPは、約150の国と地域で事業展開するブリヂストンのネットワークを活かし、グローバルで相乗効果を生み出すプログラムの一つとして2023年に設立された。その取り組みは。「Life is a journey. Let’s make it a safe one.( 人生は旅。安全な旅にしよう )」というスローガンのもと、以下の4つの主要分野に注力し、ドライバーや子供たちへの交通安全教育や、NGOを始めとするパートナーとの共創など、世界各地で具体的な取り組みを展開している。
ちなみに同社は、国連の持続可能な開発目標( SDGs )の一つである「ターゲット 3.6 2030年までに道路交通事故による死傷者数を半減させる」としている目標に沿い、タイヤメーカーとして安心・安全なヒトとモノの移動を支えていくべく交通安全を世界共通の重要な課題と捉えているとしている。
その主要な取り組みは以下の通り
主要分野:
- Safer Mobility( より安全なモビリティ像を目指す ):タイヤ技術とサステナブルなモビリティソリューションを活用し、安全性を向上
- Safer Communities( 安心・安全なコミュニティ環境 ):すべての道路利用者を対象に、交通安全教育と啓発活動を実施
- Safer Roads( 道路インフラ改善を後押し ):政府や地域社会との連携を通じて、道路インフラを改善
- Employee Engagement( 従業員達による社会貢献をサポートする ):世界各地の従業員が地域社会で、積極的に交通安全に貢献することを奨励
上記を踏まえブリヂストンは、国連交通安全基金( UNRSF / United Nations Road Safety Fund )へ2022年から2025年の4年間で総額100万米ドル( 約1億3千万円 )の寄付も実施。更に世界各地に於いては、以下のような取り組みを実施してきた。
タイ:「Bridgestone Global Road Safety Program」
生徒や教員の交通安全に関する知識の向上と行動の改善、スクールゾーンの安全調査の実施、インフラ整備の促進、ブリヂストン従業員による交通安全の呼びかけ等の取り組みを通じて交通安全ソリューションを提供していく。
インド:「Project Sarthi」
大型車両ドライバーの技能を伸ばし、経済社会の中で弱い立場にある失業状態の若者に雇用機会を創り出すことを目的とした活動。ドライバー不足や正式な講習機会の欠如といったトラック運送業界が抱える課題に対応し、30日間の合宿運転講習を無料で実施するなど、専門的な運転技能だけでなく、路上に於ける安心・安全で責任ある行動のためのソフトスキルの育成にも力を注ぐ。
イタリア:「Sicurezza on the road」
イタリア赤十字社と協力して、8 歳から17 歳を対象にした交通安全と持続可能性に関するワークショップを実施するなど、若者の交通安全課題に取り組む。
中南米:「Think Before You Drive」
コスタリカやメキシコでは、学校の教室でビデオ、ゲームなどのオンラインリソースを通じた交通安全のヒントを提供し、安全行動への意識啓発を促す。
日本:「交通安全プログラム」
「タイヤは生命を乗せている」を大原則とし、地域社会の一員として日本に於ける交通安全に関する社会ニーズや課題に対応するための様々な取組みを行う。またタイヤの安全点検や自転車安全運転教室などを通じて、子供、子育て世代のドライバーや高齢者まで、様々な世代に合わせた幅広い活動を実施していく。