ベントレーは5月15日、自社ブランドの象徴だったW12エンジンの後継として、完全新設計のV8ハイブリッドパワートレインを導入する。これにより、同社では、これによりブランドの未来への歩みが強化されると謳っている。また新パワートレインは、ベントレー史上最高出力を発揮するだけでなく、日常使いできるベントレーの新システムだという。
新パワートレインの名称は「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」。ベントレーはこれまで、クラストップの内燃エンジンを磨いてきたが、その積み重ねは新パワートレインに受け継がれる。
1920年代に、スーパーチャージャーがターボチャージャー搭載の先駆けとなり、ターボチャージャーが1980年代から現在に至るまで進化してきたように、今後ベントレーは「エレクトロチャージャー」で更なるパフォーマンス向上を目指していくと述べている。
新システムの出力は750PS以上、電気のみの航続距離は80kmと、パフォーマンス、効率ともに向上する。フライングスパーやGTのスピードモデルに搭載されているW12エンジンと比べると91PS以上の出力向上となる。
同社では、「この夏引退を迎える6.0リッターW12ツインターボエンジンは、これまでベントレーを象徴する存在で過去20年間に10万5000基が製作されたが、今後はウルトラ パフォーマンス ハイブリッドがベントレーを代表するパワートレインとしての役割を引き継ぎ、電動ラグジュアリーカーとして世界最高のパフォーマンスを提供する。
同エンジンは、W12を上回るパワーを発揮し、より広い回転域で4桁のトルクを発生、しかもWLTPモードのCO2排出量は50g/km未満である」と話している。