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2023年5月26日【事業資源】

自動運転技術開発の米アプライド、エンバークを買収

坂上 賢治

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自動運転ソリューションを開発するアプライド・イントゥイション(Applied Intuition, Inc.)が5月25日(カリフォルニア州マウンテンビュー)、トラック車両の自動運転プログラムを手掛けるエンバーク・テクノロジー(Embark Technology, Inc.)を買収。双方で正式な合併契約を締結したと発表した。同締結によりアプライドは、株式価値約7100万ドルの全額現金取引でエンバークを買収する。

 

 

同買収を行うアプライド・イントゥイションのソフトウェアソリューションは、自動運転プログラムの運用企業や各国の自動車メーカー上位20社のうち17社が、利用し自動運転システムの開発、テスト、導入を行っているとしている。

 

一方、2016年に設立されたエンバークは、機械学習手法を活用したハードウェア&プラットフォームを開発する自動運転車の運用企業。

 

 

創業以来、カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置き、米国最大の荷主や運送業者と提携している。これまでも高速道路で150万マイルを超える自律走行を実施するなど、広範な実環境テストを繰り返してきた。

 

今後アプライドは、エンバークの〝ツール〟〝データ〟〝ソフトウェア〟資産を統合。テスト車両も撤収させるなどで、今後はアプライドとして製品の拡充に注力させていく意向だ。

 

 

アプライドのカサール・ユニス共同創業者兼CEOは「この度、エンバークを買収できたことを大変嬉しく思います。この買収により当社は製品を進化させ、お客様のより具体的で複雑な課題を解決することができる筈です。

 

我々は、エンバークが自動運転業界で成し遂げた業績に敬意を表しており、今後は彼らの専門知識を活かすことで、我々の世界中のお客様へより良いサービスを提供できるであろうことを楽しみにしています」と述べた。

 

写真向かって左が、エンバークのアレックス・ロドリゲス共同創業者兼CEO

 

エンバーク共同創業者兼CEOのアレックス・ロドリゲス氏は「本日、エンバークにとってエキサイティングな新たな船出を迎えることができました。

 

過去7年間に当社で働いてくれた全従業員と彼らの多大な貢献に感謝します。そして、私たちが築き上げた技術をアプライドがどのように発展させていくのか、楽しみでなりません」と語った。

 

なお両社の取締役会が満場一致で承認した本契約の条項に基づき、エンバークの株主は1株当たり2.88米ドルを現金で受け取ることになる。加えて同取引は2023年第3四半期に完了する予定であり、エンバークの株主による承認およびその他の慣習的な完了条件を満たす必要がある。取引完了後は、エンバークの株式およびワラントはNASDAQでの取引を停止し非上場会社となる予定だ。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。