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2023年6月7日【ESG】

アウディ、屋久島と持続可能な未来に向けた基本合意書を締結

坂上 賢治

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アウディ・ジャパンは6月7日、屋久島町とファーレン九州( アウディ正規販売店 )、そしてアウディ・ジャパンの3者間で屋久島の脱炭素を伴う地域振興・貢献を目指すべく包括連携協定の成立に向けた基本合意書を締結した。

 

3者は今後、当地に於ける電気自動車の普及を介して屋久島の脱炭素を推進させると共に、地域住民や観光客を包括的にサポートする取り組みを行っていくと述べている。

 

 

今回の取り組みについてアウディ・ジャパンのブランド ディレクター、マティアス シェーパース氏は「屋久島町との包括連携協定に向けた基本合意書の締結は、アウディが世界で進める脱炭素及び再生可能エネルギーの活用による環境貢献や、教育を始めとした地域貢献を介した、EVシフトや地域振興へのコミットメントを示しています。

 

3者間で成立に向けて準備を進める包括連携協定では、既に島のほぼ全ての電気を水力発電で賄っている屋久島に於いて電気自動車の普及により、更に脱炭素を推し進めるために8kW普通充電器の設置の他、アウディの電気自動車 e-tronの貸し出しを始めとする屋久島島内の観光や環境に関する教育など、その他の包括的な支援として盛り込まれる予定です。

 

ここ屋久島に於いて、このようなパートナーシップが実現出来る事を大変嬉しく思います。屋久島には屋久杉を代表する、多くの自然が人々と共存しています。また島内で使用される電気のほぼ100%が、水力発電により作られた再生可能エネルギーで賄われている日本でも稀有な島です。

 

当社は今回のパートナーシップを通じて、自動車メーカーとして何ができるのかを考え、様々な分野で連携していきたいと考えています」と述べた。

 

 

一方、屋久島町長の荒木 耕治氏は「屋久島が世界自然遺産登録されて30周年という節目の年に、このような取り組みに参加でき嬉しく思います。

 

世界遺産登録後、屋久杉をはじめとする島の豊かな自然に魅せられて、国内外問わず、多くの観光客の方に屋久島を訪れていただけるようになりました。

 

一方で、屋久島のほぼすべての電力が、水力発電で賄われており、脱炭素に非常に近い島であることなどはあまり知られていません。

 

屋久島の自然環境はこの豊かな水によって作られています。今回の取組みを通して、新たな屋久島の魅力を国内外へ向け届けていきたいと考えています」と語っている。

 

またファーレン九州の金氣重隆代表取締役社長は「今回アウディと共に鹿児島の企業として、屋久島との包括連携協定に向けて協議を開始出来る事を大変嬉しく思います。今回の取り組みを通して、屋久島の更なる魅力を発信し、地元鹿児島県の発展に貢献していければと考えています」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。