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2023年10月25日【ESG】

旭化成、カーボンニュートラル投資の第1号案件を公表

坂上 賢治

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NFW社の非石油由来のレザー「MIRUM®」

 

旭化成(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎)は10月25日、顔料等に鉱物由来の成分を含まない非石油由来レザーを開発する米国のスタートアップNFW社へ出資参画したことを明らかにした。

 

同出資は、同社が先の4月に設定したカーボンニュートラルに特化した「Care for Earth」投資枠の第一号案件となる。

 

また、NFW社への出資を契機に、旭化成グループ傘下のSage Automotive Interiors, Inc. (Sage社/本社:米国サウスカロライナ州、CEO:Chris Heard) は、NFW社とパートナーシップを構築していく。

 

 

旭化成では、「当社は〝中期経営計画2024 ~Be a Trailblazer~〟において、Sage社が手掛ける自動車内装材事業を次の成長を牽引する10のGrowth Gears(GG10)の一つに掲げ、将来の成長ドライバーとして位置づけています。

 

Sage社は北米・欧州を中心に各種繊維製品の開発・製造・販売を行ってきましたが、2018年に当社が買収した後、さらなるM&Aを通じて欧州・中国の事業基盤を強化するとともに祖業のファブリックに加え、スエード、合成皮革といった成長が期待される素材をラインナップとして拡充するなど、地域戦略と素材戦略をグローバルに実行しています。

 

カーシートファブリック市場では、グローバルリーディングサプライヤーの一社として、自動車メーカーおよび部品メーカーに対して高いプレゼンスを有しています。

 

今後はNFW社とのパートナーシップにより、Sage社の有する自動車メーカーとの長年の信頼関係、高いデザイン力・加飾技術をもとに、環境に配慮した非石油由来のレザーを開発し、自動車メーカーへ提供することでサステナブルな車づくりに貢献することが可能になると考え、今年4月に設定したカーボンニュートラルに特化した「Care for Earth」投資枠を通じた出資を行うこととしました。

 

これにより当社は、自動車内装向けに環境に配慮された非石油由来のレザーを共同で開発し、自動車メーカーへの提供を通じてサステナブルな車づくりの実現に貢献します」と話している。

 

NFW社の会社概要は以下の通り
会社名:NFW
本社所在地:6533 North Galena Road, Peoria, IL 61614 United States
代表者:Luke Haverhals(CEO)
設立:2015年
事業内容:レザー、テキスタイルなど動物や石油化学由来ではない代替素材の開発

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。