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2024年8月26日【ESG】

イオングローバルSCMとハコブ、物流2024問題に挑む

坂上 賢治

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イオン傘下で物流を担うイオングローバルSCMとHacobu(ハコブ)は8月26日、物流領域の喫緊の課題「2024年問題」への取り組みを始動させる。

 

物流「2024年問題」は、トラックドライバーの時間外労働の上限規制適用により、輸送力不足が懸念される深刻な課題だ。これについてイオングループでは店舗への配送車両の効率化を目的とした納品時間枠の見直し。

 

物量の平準化による車両積載率の改善、AIを活用した配送計画の最適化、店舗荷下ろし時のドライバー付帯作業の削減などで、精力的に物流「2024年問題」の対策に率先して取り組んでいる。そして今回は、これに加えてセンターへの納品車両の効率化について取り組みを進める。

 

より具体的には、イオングローバルSCMが現在導入中のトラック予約受付サービス(バース予約システム)「MOVO Berth(ムーボ・バース)」を、2024年8月末までにイオングローバルSCMの55施設に拡大導入する。

 

 

この「MOVO Berth」で取得した「予約時間」や「受付時間」、「作業開始・終了時間」等の各種データから、荷待ち・荷降ろし時間の短縮に向けた課題や要因を特定。そこから予約時間の最適化、人員配置の最低化、作業時間の短縮に向けた発荷主に対するパレット化等の提案を行う。

 

更に今回はHacobuが蓄積した納品予約データから、予約時間の自動割振りを実施することで、更なる車両の稼働率向上を検討していく。

 

またトラックドライバーは、運転業務に加えて、荷物の積み降ろしや検品、伝票のやり取りなどの業務を担っており、これらの業務が紙ベースで行われることが業務負担となっているため、HacobuとイオングローバルSCMの両社は、検品や伝票のやり取りなどのトラックドライバーの負担解消に向けた取り組みも併せて進めていく構えだ。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。