アイシンのグループ企業であるアドヴィックス は6月5日、インドのBrakes India (本社: タミル・ナドゥ州/以下、BI社)と、インドでブレーキ事業に関する合弁会社設立を目的とする合弁契約書を締結したと発表した。この合弁会社では、現地顧客のニーズに応えるため、ESC(*1)を始めとした制御ブレーキ製品を生産する予定だと云う。
同社では、2012年にインドに生産、販売会社を設立し、市場ニーズに合った製品の現地生産化を進めてきたほか、2024年4月には、同国での事業拡大を重要な成長戦略と捉えて、Chief India Officer(CIO)を新たに配置し、経営の意思決定と執行のスピードアップを図ってきたと云う。
そして今回、インドの経済成長が加速し、自動車市場が大きく拡大する中で、インドの複雑なビジネス環境に迅速に対応しながら、現地化を推進し競争力を高めることを目的に、同国に於ける自動車用ブレーキのトップメーカーであり、長年の取引を通じて信頼関係を築いてきたBI社をパートナーとして、合弁会社を設立することを決定し、その契約書を交わした。
同社は、この合弁会社が、同国の自動車産業の発展および自動車ユーザーの安全・安心に寄与できるよう、両社の強みを最大限に発揮していきたいとしている。また、今後も電動化・知能化に対応する製品ラインナップの拡充に取り組み、グローバルに提供することで、新たなモビリティ社会とカーボンニュートラルの実現に貢献していくとしている。
*1:Electronic Stability Control(横滑り防止装置)の略。
※タイトル画像:BI社のスリラム社長(左)とアドヴィックスCIOの織田執行幹部(右)。