ボルボ・グループ(ABボルボ/スウェーデンのヨーテボリ)は7月2日、先の発表されていたオプション契約(2024年1月15日付)に従い、Arquus(アルクス)の防衛部門をJohn Cockerill Defense(ジョン・コッカリル社傘下/ジョン・コッカリル・ディフェンス/ベルギー)への売却する計画を完了したことを明らかにした。
Arquusは、フランス国内で防衛軍向け車両を製造・販売しており、当地で約1,200人の従業員を雇用している。ボルボ側では、今年第1四半期中に同取引が完了予定だとしており、この取引で第4四半期に、約9億スウェーデンクローナの営業損失を計上する見込みを示している。
対してJohn Cockerill Defenseでは、「同買収計画は、フランスとベルギー間の戦略的な協力強化に貢献するものだ」との声明を出している。
ちなみに先の2023年に於いて、Arquusはボルボ グループの収益の約1% を占めていた。一方でボルボ・グループ全体の2023年の純売上高は5530億スウェーデン・クローナであり、ボルボとしては今回の取引が自社の財務実績に重大な影響を及ぼすものではないとしている。