ボルボ・グループ(ABボルボ/スウェーデンのヨーテボリ)は8月23日、メキシコのモンテレイに大型トラック製造工場を新設する。
ちなみに、この計画は既に先の4月11日に発表していた通りで、新工場はグループの米国生産を補完し、米国およびカナダ市場に於けるボルボ・トラックとマック・トラックの成長計画、およびメキシコおよびラテンアメリカに於けるマック・トラックスの販売をサポートする追加生産能力を提供するもの。なお同工場は2026年に稼働される予定という。
なお上記のマック・トラックスとは、2000年に米マック・ブラザース社(Mack Brothers Company)からABボルボが( ルノートラックスと共に )買収した。またマック・トラックスには、子会社にあたる軍用トラック製造のマック・ディフェンスも含まれる。
さてモンテレイの地は、米・南西部および西部地域、メキシコ、ラテンアメリカへの車両販売をサポートする上でも、物流面でも大きな効率性を包括している。そもそもも米国境に近く、インフラが整備されていることから、ABボルボとしては予てより、モンテレイを自社のエコシステム構築に理想的な場所であると考えていた。
従ってABボルボにとって、北米での成長はグループの戦略的優先事項であり、今回の投資は、同地域に於けるABボルボグループのサプライチェーンの柔軟性を高めるための最良活すかつ総合的な取り組みの一環だと述べていた。
加えて当該の新工場の建設計画は、マックの大型および中型トラックのキャブを生産するノースカロライナ州のCommercial Vehicle Group( CVG / コマーシャル・ビークル・グループ )生産工場を約4,000万米ドル( 4億1,000万スウェーデンクローナ )で買収する契約も含まれている。同契約はCVGによって8月1日に発表され、今年後半に締結される予定だ。
結果、モンテレイ工場への投資額は約7億米ドル( 72億スウェーデンクローナ )で、ボルボおよびマックブランドの大型従来型車両の生産を重点を置く拠点となる。より具体的には、キャブボディインホワイト生産および塗装を含む、従来型車両の完全な組立施設となる見込みだ。