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2023年8月4日【企業・経営】

NGKの米ロスフォード工場、創設125周年

坂上 賢治

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日本板硝子(NSG)は8月4日、NSGグループに於ける北米事業発祥の地「米国ロスフォード工場(オハイオ州ロスフォード市)」の創業125周年と、ロスフォード市誕生125周年を祝して記念イベントを実施した(7月末)と発表した。

 

ロスフォード市は、エドワード・フォード氏が1898年にガラス製造に特化した企業城下町を開拓したことに始まる。この際、自身の姓である「フォード」と妻のキャロライン・ロスの姓である「ロス」を組み合わせて、その町を「ロスフォード」と名付けた。

 

 

フォード氏は、元々ペンシルベニア州で家族経営のガラス事業に携わっていたことから、現在のロスフォード市となる原野に173エーカー(約70万㎡)の土地を購入し、当時としては最大の板ガラス製造工場となるエドワード・フォード・プレートグラス社を設立した。

 

以降、事業を拡大させていく中で、従業員のために、住宅や教会、学校などを整備したことで、ロスフォードはまたたく間に栄え、125年もの歴史を有する町へと成長を遂げた。

 

エドワード・フォード・プレートグラス社は、1930年にリビー社との合併ののちに、当グループの北米事業の礎となるリビー・オーエンス・フォード社(現 ピルキントンノースアメリカ社)として発展を続けてきた。

 

 

NSGグループは、この町と共に発展してきた歴史に誇りを持ち、本年5月21日にスタートした各種記念イベントのメインスポンサーとして協賛してきた。7月28日には、ロスフォード工場の見学会を実施し、参加した多くの市民に工場施設見学の機会を提供。同市内では他にも、ロスフォード高校での公式オープニングイベントや125周年記念パレード、リバーフェストセレブレーションなどが実施された。

 

こうした一連のイベント実施についてロスフォード工場長のデビッド・インプロノ氏は、「私たちがロスフォードの125年の歴史の一部となっていることに身が引き締まる思いがします。

 

私たちは記念行事を通じて多くの退職した諸先輩方と出会い、語らい、そのたびに私たちの中に誇りと情熱が生まれるのを感じました。

 

私たちが今ここにいるのは、先人たちの営々とした努力のたまものです。私たちがその歴史を受け継ぎその一部になれることを本当に誇らしく感じています」と話している。

また建築ガラス事業部門・北米事業部長 兼ソーラー責任者のスティーブン・ワイドナー氏は、「ロスフォード市と同社は125年間にわたって密接に関わりあってきた中で、地域社会や過去から現在に至る従業員達とともにその歴史を祝うことができたのは幸せです。

 

1898年にモーミー川のほとりにガラス工場を建設するというエドワード・フォードのビジョンと、125年後も工場の繁栄が続いていることは素晴らしく思います。このロスフォードで作られたガラスが、今や世界中の自動車や建築に使用されているのは感慨深いです」と語った。

 

ロスフォード125周年記念式典ビデオ(NSGグループ YouTube動画リンク)
https://www.youtube.com/watch?v=x8NFTQhcoLg

 

ロスフォード市創設125周年記念サイト(英語のみ)
https://www.visitrossfordohio.com/125th-anniversary

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。