日本板硝子(NSG)は8月4日、NSGグループに於ける北米事業発祥の地「米国ロスフォード工場(オハイオ州ロスフォード市)」の創業125周年と、ロスフォード市誕生125周年を祝して記念イベントを実施した(7月末)と発表した。
ロスフォード市は、エドワード・フォード氏が1898年にガラス製造に特化した企業城下町を開拓したことに始まる。この際、自身の姓である「フォード」と妻のキャロライン・ロスの姓である「ロス」を組み合わせて、その町を「ロスフォード」と名付けた。
フォード氏は、元々ペンシルベニア州で家族経営のガラス事業に携わっていたことから、現在のロスフォード市となる原野に173エーカー(約70万㎡)の土地を購入し、当時としては最大の板ガラス製造工場となるエドワード・フォード・プレートグラス社を設立した。
以降、事業を拡大させていく中で、従業員のために、住宅や教会、学校などを整備したことで、ロスフォードはまたたく間に栄え、125年もの歴史を有する町へと成長を遂げた。
エドワード・フォード・プレートグラス社は、1930年にリビー社との合併ののちに、当グループの北米事業の礎となるリビー・オーエンス・フォード社(現 ピルキントンノースアメリカ社)として発展を続けてきた。
NSGグループは、この町と共に発展してきた歴史に誇りを持ち、本年5月21日にスタートした各種記念イベントのメインスポンサーとして協賛してきた。7月28日には、ロスフォード工場の見学会を実施し、参加した多くの市民に工場施設見学の機会を提供。同市内では他にも、ロスフォード高校での公式オープニングイベントや125周年記念パレード、リバーフェストセレブレーションなどが実施された。
こうした一連のイベント実施についてロスフォード工場長のデビッド・インプロノ氏は、「私たちがロスフォードの125年の歴史の一部となっていることに身が引き締まる思いがします。
私たちは記念行事を通じて多くの退職した諸先輩方と出会い、語らい、そのたびに私たちの中に誇りと情熱が生まれるのを感じました。
私たちが今ここにいるのは、先人たちの営々とした努力のたまものです。私たちがその歴史を受け継ぎその一部になれることを本当に誇らしく感じています」と話している。
また建築ガラス事業部門・北米事業部長 兼ソーラー責任者のスティーブン・ワイドナー氏は、「ロスフォード市と同社は125年間にわたって密接に関わりあってきた中で、地域社会や過去から現在に至る従業員達とともにその歴史を祝うことができたのは幸せです。
1898年にモーミー川のほとりにガラス工場を建設するというエドワード・フォードのビジョンと、125年後も工場の繁栄が続いていることは素晴らしく思います。このロスフォードで作られたガラスが、今や世界中の自動車や建築に使用されているのは感慨深いです」と語った。
ロスフォード125周年記念式典ビデオ(NSGグループ YouTube動画リンク)
https://www.youtube.com/watch?v=x8NFTQhcoLg
ロスフォード市創設125周年記念サイト(英語のみ)
https://www.visitrossfordohio.com/125th-anniversary