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2023年7月21日【新型車】

ZMP、自動運転小型EVバス最新モデルの受注を開始

坂上 賢治

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RoboCar Mini EV Bus最新モデル外観

 

ZMPは7月21日、自動運転小型EVバスRoboCar Mini EV Bus(ロボカーミニEVバス/1回の充電で約230kmの走行が可能)の受注を開始した。車両本体価格は7,000万円(税別)、5台導入時1台あたり4,000万円(税別)。

 

同車は、バス専業メーカーANFUI ANKAI AUTOMOBILE Co,.Ltd(ANKAI社)との共同開発による小型EVバスをベース車両とし、ZMP独自開発の自動運転OS「IZAC(アイザック)」を搭載した自動運転小型EVバス。

 

自動運転車両の遠隔監視を行うロボットマネジメントクラウド「ROBO-HI(ロボハイ)」に対応、外部API連携により運行管理システムなどITサービス基盤との連携も可能としている。

 

RoboCar Mini EV Busは、2018年より空港制限区域等で実証実験を積み重ね、最新モデルは、バッテリー容量が従来モデルの約2.5倍となり、1回の充電で約230kmの走行が可能(走行距離は走行環境や自動運転の速度、乗員数等により変動)になっている。

 

ZMPでは、自社開発の安全機能に於いてシステム冗長化の仕組みを実現しているとしており、これを同バスに適用することで、運転手を必要としない無人自動運転(レベル4)の実現が可能だという。

 

RoboCar Mini EV Bus システム構成イメージ

 

導入のステップは、自動運転用マップの作成やZMPの安全機能を搭載した上で走行確認を実施していき、各走行環境によるセーフティーアセスメントを完了させ、無人自動運転の導入を実現させていく。

 

RoboCar Mini EV Bus主な仕様は以下の通り
全長×全幅×全高:6.61m×2.32m×2.87m
座席数:10席(跳上席含む)+1席(運転席)
ハンドル:右ハンドル
自動運転:最高速度50km/h(走行条件による)
航続距離:160~230km(エアコンオフ時)
充電時間:約60分※バッテリー残量40%の状態で400Vで充電を実施した場合の所要時間
バッテリー容量:リチウムイオンバッテリー 90kWh
自動運転システム:自動運転OS IZAC(アイザック)
自動運転方式:自律型(インフラに手を加えずに自動運転)
基本機能:自己位置推定、障害物認識、車両制御、マニュアルモード・自動制御モード切替 等

 

製品価格
RoboCar Mini EV Bus 7,000万円(税別)
2台セット導入パッケージ 1億円(1台あたり5,000万円)(税別)
5台セット導入パッケージ 2億円(1台あたり4,000万円)(税別)
※導入に際して自動運転用マップ作成等の費用が別途必要。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。