ショッピングモール施設内にキャンピングカーとアウトドアギア専門店のコラボ店舗を開設
神奈川県でトヨタ販売店3社を運営するウエインズグループの横浜トヨペット(本社・横浜市、宮原漢二代表取締役)は6月25日、新しいクルマの遊び基地を目指す新業態店舗「U-BASE(ユーベース)」の第2弾を小田原のショッピングモール施設内に開設、オープンした。(佃モビリティ総研・松下 次男)
新店舗は「ユーベース西湘(せいしょう)」。小田原市中里の複合施設「小田原ダイナシティ」内に開設し、施設内への来店者がクルマも一緒に楽しめる店舗を目指す。
店舗の特色は、各専門店とコラボレーションし本格的なキャンピングカーやアウトドア用品などを揃えるほか、まるでキャンピング場にいるかのような臨場感を味わえるワークショップの実施を計画していることだ。
キャンピングカーは岐阜県可児市に本社がある「ToyーFactory(トイファクトリー)」とのコラボ。アウトドアギアは地元小田原市の専門店「sotosotodays(ソトソトデイズ)」とコラボし、店内には約4000点のアウトドアグッズを揃える。ソトソトデイズとは、同グループにとって初めてのコラボだ。
ユーベース西湘の外木敏志店長は、目玉の一つであるキャンピングカーについて「遊び心とともに、自分だけの1台を提案する」と強調し、カスタマイズを同店舗の強みに掲げた。実際に、店舗前にはトヨタのハイエースなどをベースにしたトイファクトリーとのコラボ商品の実車を並べる。
こうしたカスタマイズ商品は普通なら納期に1年近くかかるが、ユーベース西湘の外木店長はコラボにより「即納が可能」ともアピールした。
店舗内には「キャンピングカーディスプレイエリア」「アウトドアグッズエリア」「U-Car販売エリア」の施設を備え、様々な楽しみ方を提案。
キャンピングカーディスプレイエリアでは、人気のキャンピングカーのあるライフスタイルなどを提案するほか、トイファクトリーとユーベースがコラボした本格的なキャンピングカーも体感できる。
アウトドアグッズエリアでは、ソトソトデイズとのコラボ商品を展示。U-Car販売エリアでは、人気のアルファードやカスタマイズカーがタッチパネルで検索できる。併せてユーベース西湘では、駐車場スペースに約50台の中古車を配備しており、事前にこれらが店舗内のディスプレイで選別できる。
横浜トヨペットは神奈川県内に新車、中古車あわせて約70店舗を擁する大手ディーラーだが、自動車販売を取り巻く環境は年々厳しさを増す。加えて、ここ1、2年はコロナ禍というかつて経験したことのない環境にも遭遇。
こうした中で、同社は新たな業態開発に積極的に取り組んでおり、地域密着型の新しいクルマの遊び基地を目指すユーベースもその一つ。昨年11月には1号店の「ユーベース湘南」(藤沢市湘南台)をオープン。
これらの基地をベースに、カーライフの楽しき方をはじめ様々な情報を発信し、既存ユーザーだけでなく、新規ユーザーとの接点の機会を増やすのが狙い。
この第2弾としてオープンしたユーベース湘南は、カスタムカーや中古車など月販20台以上の販売を目指す。また、小田原ダイナシティ内は新車も扱う拠点「i―connectダイナシティ」があり、こことも相互に連携し、認知度を高めたいとしていた。
なお、ユーベース西湘では、オープンを記念して6月25日からキャンペーンを展開。期間中、1万円以上の商品を購入すると、抽選で100人にアウトグッズをプレゼントするほか、簡易アンケートへの回答やスタンプラリーに参加すればオリジナル缶スリープがもらえる。