横浜市は、昨年6月に国から「SDGs未来都市」に選定され、多様な主体と連携し、環境・経済・社会的課題の同時解決を図る取組を進めている。
みなとみらい地区から都市の価値向上を図ることを目的に、地区内外の企業・団体等と連携して進める「みなとみらい2050プロジェクト」で、WHILL社(神奈川県横浜市)と連携し、パーソナルモビリティ「WHILL」を使用したシェアリング実証実験、「ヨコハマ未来モビリティショーケース」を行う。
今回の実証実験では、WHILL社が開発したWHILL Model C(ウィル・モデル・シー)を使用。
WHILL Model Cは、独自に開発したオムニホイール(前輪)や、直感的な操作性、環境負荷が少ない等、車椅子の概念に囚われない電動パーソナルモビリティで、既に日本、北米(*)、欧州で実用化・販売され、車椅子利用者や、高齢で歩行が困難な人たちに利用されている。
また電車、バス、タクシー降車地から目的地までの「ラストワンマイル」の移動手段として、シェアリング利用も期待されている。
横浜市は、この実験により、歩行空間における新たな移動手段としての可能性、事業化に向けた検証を行い、みなとみらい地区のまちの魅力を高めるとともに、超高齢化対応に向けたまちづくりなど、移動に伴う社会課題解決や新たな価値創出につなげていくとしている。
また、実験と併せて、世界共通の国際目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」の啓発を、まちの賑わいの取組と連動して行うことで、相乗効果と賑わい創出を図る。
*:北米用モデル WHILL Model Ciを販売
[開催概要]
– 名称:ヨコハマ未来モビリティショーケース
– 主催:ヨコハマ未来モビリティショーケース推進協議会、横浜市
– 日時:
平成31年2月15日(金)、16日(土)、17日(日)
11:00~18:00(※15日のみ15:00~18:00)
– 料金:1時間以内【無料】、1~3時間【1,000円】(最大3時間)
– 貸出場所:
①マークイズみなとみらい1Fグランドガレリア
②みなとみらい駅 地下3F みらいチューブ(みなとみらい駅は2/16・17のみ)
[利用条件等]
– 試乗台数:6台
– 走行エリア:みなとみらい21中央地区内(受付時にマップ等で説明)
– 受付:貸出場所にて当日行う。
– 乗車条件:15歳以上で、体重115kg未満の人。また、貸出時に試乗同意書への記入及び身分証明書の提示が必要。
[SDGs未来都市・横浜について]
横浜市は、昨年6月に国から、SDGsの達成に向けて優れた取組を行う「SDGs未来都市」(全国29都市)と、その中でも特に先導的な取組である「自治体SDGsモデル事業」(全10事業)に選定。
「環境を軸に、経済や文化芸術による新たな価値・賑わいを創出し続ける都市の実現」を将来ビジョンとして掲げ、横浜市の最大の強みである市民・事業所などの「市民力」との連携により、都市の新たな価値を生み出す仕組みを構築し、横浜型「大都市モデル」の創出に向けて取組を進めている。
[ヨコハマ未来モビリティショーケースについて]
横浜市は、みなとみらい21地区において公民連携で進める「みなとみらい2050プロジェクト」の具体的な取組として、多様な次世代交通の体験の場の実現に向けた、パーソナルモビリティを使用した実証実験『ヨコハマ未来モビリティショーケース』を実施。
本実証実験は、低炭素都市の実現に向け、公民連携で交通関連分野に関する低炭素の取組を情報発信する「横浜・低炭素交通プロモーション」の一環として、これまで「ヨコハマ未来モビリティ展」(平成28年度実施)、「ヨコハマ未来モビリティショーケース」(平成29年度・平成30年度実施)、に続き、年齢や障害の有無に関わらず、幅広い層が安心・安全に利用できるパーソナルモビリティを利用した実証実験に挑戦する。
■(WHILL)WHILL Model C:https://whill.jp/model-c