ヤマト・インダストリー( 本社:埼玉県川越市、代表取締役:重岡幹生 )は4月8日、自社と資本業務提携関係にあるIATグループ( 本社:愛知県岡崎市、代表取締役:劉剣 / トラックのEV改造キット開発を担う)並びに、SBSホールディングス( 本社:東京都新宿区、代表取締役:鎌田正彦 )と協業。EVに改造した中古2tトラックの試験走行を先の3月18、19日に「幸田サーキットyrp桐山」(愛知県幸田町)で実施した。
現在3社は、既存のディーゼルエンジン搭載トラックの改造EV化に取り組んでおり、当該車両の開発だけでなく、流通産業向けにEV化パッケージの量産化を推し進めている。
そこで今回は、SBSグループから提供された車両(2012年式いすゞ2tエルフ)をEVに改造。実用化に向けたテストを行い高評価を得た。同社によると、このような量産を前提とした小型ディーゼルトラックのEV化を目指す改造は、国内初の取り組みとしている。
ヤマト・インダストリーでは、今後も小型ディーゼルトラックのEV改造車の量販を視野にSBSグループとの連携を強化。まずは使用開始から10年以上が経過した三菱ふそう1.5tキャンターのEV改造を手始めに着手していく構え。
これによりSBSグループを筆頭に、日本の物流・流通各社を対象としたEV化比率の向上、及び環境負荷環境の低減に貢献していきたいと話している。
より具体的にはIATグループが設計開発したEV改造キットを物流・流通市場へ展開することを目指している。そこでまずは関東エリアに於いて事業化に着手。今後、更に事業を拡大していく段階に於いては、EV改造・整備を行うパートナー企業を全国から広く募集していく計画としている。