室蘭市は、WILLERとオンデマンド交通などの新たなテクノロジーを活用したモビリティサービスの開発を含む次世代移動サービス「MaaS(Mobility as a Service)」による地域交通の活性化を目指し、連携協定を2020年11月4日に締結したことを、同日発表した。
室蘭市は、現在人口が約8万人であり、ピーク時(昭和44年)の約18万人から半数以下に減少してる。それに伴い、生活の足となるバス路線はピーク時の路線網を維持したまま利用者減に合わせ減便しており、利便性の低下が更なる利用者減につながっている。このような地域交通の課題が人口流出の要因の一つであり、ストレスのない地域交通の実現を目指し、平成31年に地域公共交通網形成計画を策定し、地域公共交通の再構築に着手している。
WILLERは、日本・ASEANで培ってきた「MaaS」「自動運転」「オンデマンド型シェアバス」によって交通の効率化を図り、少子高齢化による利用者減や労働力不足等の課題を解決するとともに、安全・安心かつ質の高い交通サービスを目指し開発を行い、昨年、国内ではMaaSアプリをリリースし、海外では自動運転やオンデマンド型シェアバスの交通サービスを商業化している。
室蘭市は、WILLERの知見を活用して、地域が有する交通資源に配慮し交通の最適化を目指すことで、人と人、人とまちが繋がる豊かなコミュニティを創造し、地域活性化と市民サービスの向上を目指すとしている。