WHILLは9月13日、歩道を走れるスクーター「WHILL Model S」の先行受注を開始した。( 坂上 賢治 )
同社によると、免許返納件数が年間60万件に上る一方で、新たな移動のための選択肢とされる〝電動アシスト自転車〟や、旧来から存在する〝シニアカー〟では、満たせないニーズがあるとし、「人生100年時代」を迎えて自分らしく超高齢化社会を過ごしたいと望む層に向けて、新しいスクータータイプの近距離モビリティを提案したと言う。
実際、シニア向け電動アシスト自転車や、シニアカーの流通台数は、現時点でも計16万台弱に留まっており、シニア向けモビリティの市場は限定的であると説明。高齢化の加速に伴い、これまでになかった全く新しいカテゴリーの移動手段を提示する必要があるとしている。
そんな同社が提案したModel Sは、時速6キロメートル以下で走行する近距離モビリティであり、電動アシスト自転車よりも安定した性能を持ち、シニアカーよりも日常に馴染み易いシンプルなデザイン性を併せ持っているとした。
操作自体は、着座位置から自然に届く操作レバーを握れば前進・後進し、手を離せばその場でブレーキが掛かり停止する仕組みである事から確かにシンプルで直感的だ。
ただ本当の車両のポイントは、操作部から確認出来る自動車のインパネ風のアイコン表示であったり、家族が外出情報を共有したり、機体の位置や状態を確認したりできるIoTサービスにある。
このためスマホアプリ「WHILL Family App」を使うと利便性が高まるため、今日のシニア層には馴染み易いだろう。
また保険やロードサービスなどがセットとなっているプレミアムサービス「WHILL Premium Care( 位置情報記録とメディカルアシストもセットとなっている )」が提供される(2023年1月以降に開始/年間税込26,400円/月当たり換算2,200円)安心感も新たな提案であろう。価格は21万8,000円〜(非課税、送料調整費別)で、カラーは全4色から選択可能。
先行受注は9月13日よりWHILL社ECサイトと、電話による問合せ、WHILLを取り扱う全国の自動車ディーラー、サイクルベースあさひ他で一斉に開始される。
また有楽町マルイやミライロハウス( 丸井錦糸町5F )、宮城三菱自動車( 日の出町店 )、ホンダカーズ川越( 川越中央店 )、ホンダカーズ岐阜( 岐南店 )、大阪マツダ( 本社営業所 )、九州三菱自動車( 福岡本店 )など全国20店舗( 実機配備のタイミングは店舗により異なる )での先行試乗車も用意されている。
試乗予約サイトは右記の通り: https://whill.inc/jp/form-trial-dealer
試乗店舗一覧: https://whill.inc/jp/model-s-pre-stores
電話(0800-080-4338)※通話料無料、平日9時〜18時
WHILL Model Sの仕様等は以下通り
– 航続距離:33km
– 充電時間
– 標準充電器:9時間40分、急速充電器:6時間40分
– 最高速度・前進:6km/h、後進:2km/h
– バッテリー:鉛電池(24V、12V×2)
– 段差乗り越え:7.5cm
– 耐荷重:100kg
– 登坂能力:10度
– タイヤ:ノンパンクタイヤ
– 最小回転半径:148cm
– 使用環境: -15℃〜40℃
– サイズ(全長×全幅×全高)
119cm×55.3cm×92cm
– シート高さ調整:3段階
– シート前後調整:2段階
– 重さ:63kg(バッテリー込)
– 製品詳細ページ:https://whill.inc/jp/model-s