WHILL社は9月16日、近距離モビリティ(次世代型電動車椅子)WHILLを取扱う全国の自動車ディーラー31社と、秋の全国交通安全運動が始まる9月21日(火)より、 “人生100年時代にも生き続ける不変的なクルマの価値”を各社がそれぞれ表明し、いつまでも乗り続けられる新たなクルマとしてWHILLを活用する取り組みを推進することを発表した。
WHILL社と自動車ディーラー各社は共に、WHILLの試乗・体験機会を増やすとともに、WHILLの利活用を通じ、免許返納を応援すると同時に、高齢化などに伴う地域それぞれの社会課題の解決を目指す。
なお、この取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)で掲げる「目標3:すべての人に健康と福祉を」などに沿うもの。
超高齢化社会を背景に、全国の免許返納件数は2019年以降、増加している一方で、高齢者の中には返納を検討しているものの、自動車が生活の足であることから踏み切れない、車が好きで乗り続けたいとして、実際に自動車ディーラーに相談を持ちかける人も多く存在する。
実際、WHILL社がWHILLを取扱う自動車ディーラー31社にアンケート調査を行った結果、回答数22社のうち、7割(15社)が店頭で免許返納の相談を受けたと回答した(図1)。家族からも運転を続けることへの心配がある一方、移動手段が限定される、外出頻度が減ってしまうといった懸念から勧めにくいとの声も聞かれる(注1)。
【図1:お客様から免許返納を受けたと回答した自動車ディーラーの割合】2021年9月2日〜10日実施
WHILL社の自動車ディーラーとの連携は今回が2度目で、前回6月時の17社から31社に倍増し、試乗可能店舗数は全国で160店舗を超えた。試乗機会をより広げることで、免許の返納に悩んでいる人や、既に返納したがクルマに乗り続けたい人、体力は落ちたけれどまだまだ運転を楽しみたい人などに対し、安心して体験・検討できる場を増やすとしている。
また、自動車ディーラー各社は、人生100年時代にも生き続ける不変的なクルマの価値を伝えるため、その価値を謳うスローガンをそれぞれ表明する。いつまでも乗り続けられる新たなクルマとしてのWHILLを、例えば、地場の自動車ディーラーが、日本一のクルマ社会と言われる福井県でのクルマに頼りすぎない地域づくりや、コンパクトシティ化を目指す富山市内の移動手段に活用することで、各地域が抱える特有の社会課題の解決に貢献していく。