和歌山県と、日産自動車ならびに和歌山日産自動車、日産プリンス和歌山販売は、2月14日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結した。日産と自治体・企業との災害連携協定の締結は、全国で23件目。
協定は、和歌山県が、『災害に伴う、大規模停電が発生した際に、県内の避難所等へ、日産の販売会社である和歌山日産自動車、日産プリンス和歌山販売より貸与される電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源として活用し、避難所等の円滑な運営と県民の安全確保に努める』というもの。
また、和歌山県内の市町村が日産リーフを必要とする場合にも、和歌山県が日産の販売会社へ貸与の要請を行う。
和歌山県は、平成30年台風第21号の暴風雨で、多数の倒木や電柱倒壊等の被害を受け、県内34万軒を超える大規模な停電が発生。その復旧に長い時間を要することとなった。
これを教訓に、和歌山県では様々な停電対策を進めており、日産リーフの活用についても、停電対策手段の一つとして期待。また今後、EV公用車の活用や、市町村による可搬型給電器導入の支援についても検討する。
日産と和歌山県は、この協定締結を機に、今後も電気自動車(EV)の普及を通じた防災対策における連携を強化するとしている。
[協定の概要]
・日産および和歌山日産自動車、日産プリンス和歌山販売は、和歌山県で災害を起因とする停電が発生した際、県(又は市町村)が指定する避難所等に、日産販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」と充電スタンドを無償で貸与する。
・和歌山県、日産、和歌山日産自動車、日産プリンス和歌山販売の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所等の円滑な運営を図り、県民の生命及び身体の安全を守る。