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2024年6月28日【新型車】

VW、最もパワフルな2つの新型ゴルフを世界初公開

坂上 賢治

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フォルクスワーゲンAGは6月28日、「Golf(ゴルフ)」最上級グレードの「Golf R」並びに「Golf R Variant」の新型2モデルを世界初公開した。今回、初披露目となったモデルは、最適化されたドライビングダイナミクス設定に加え、パワーユニットでは先代比10kW/14PSアップの245kW/333PSの最高出力を備える。

 

Golf R

 

最高速は、オプションの「Rパフォーマンスパッケージ」を装着した場合、250km/hから20km/h アップの270km/hにまで引き上げることが可能になる。これにより、これら2モデルは「Arteon R Shooting Brake ( アルテオンRシューティングブレーク ) 5」と並ぶ世界で最も速いフォルクスワーゲンのモデルとなる。

 

先行販売は7月3日のドイツ国内から開始。価格は、「Golf R」が53,795ユーロから、「Golf R Variant」が55,065ユーロから。またオールブラックで統一したコーディネートの特別仕様モデル「Golf R Black Edition」は58,440ユーロからとなる。

 

Golf R Variant

 

この新型Rモデルは、今年大幅なアップデートを果たした第8世代のゴルフがベース。施されたエクステリア刷新は、フロントマスクでLED Plusヘッドライト、照明付きVWバッジ、バンパーのエアカーテンとして反映。

 

 

リアセクションは再設計された新LEDテールライトクラスターに反映されている。またブレーキ冷却に拘った設計の新19インチ「Warmenau鍛造ホイール(単体重量8kg)」もオプションで用意される。

 

インフォテインメント面では、ハードウェアとソフトウェアの双方で見直されており、インストルメントパネルには、ゴルフ史上最大のディスプレイ( 対角:32.8cm )が搭載された。

 

ディスプレイ構造は、メニュー構造を見直したことと、新グラフィックにより操作性を改善。自動制御機構を備えた照明付きタッチスライダーの他、「ChatGPT」ベースの音声アシスタントIDA6の制御も再設計されている。更にGolf Rモデルには、精悍なデジタルコックピットプロ( ディスプレイの対角線:26cm )が標準装備されている。

 

 

インテリアも人間工学に基づき洗練度を高めた。具体的にはドライバーと助手席側はヘッドレストが一体化されたスポーツシートを用意。

 

 

オプションで、サイドエリアにブルーのアプリケーションを備えたカーボンルックエレメントと、シートの背もたれに「Rロゴ」が付いたブラックのナッパレザーインテリアが設定されている上に、カーボン製のインテリア アプリケーションもオプションで用意される。ラゲッジルームの最大容量は、1,642リットル( 後部座席の背もたれを折りたたんだ状態 )だ。

 

パフォーマンス面では先の通り、Rモデルには245 kW (333 PS) の 2.0リッター ターボチャージドエンジンに7速DSGを組み合わせ、トルクベクタリング付きの4MOTIONを介して4輪に伝達される。

 

 

またRパフォーマンス パッケージには、サーキット走行専用時の〝ドリフト〟と〝スペシャル〟のふたつの追加モードがある。このうち〝スペシャル〟モードは、ニュルブルクリンク北コース合わせたセッティングとなっている。なお新しいRモデルは、日常の運転とスポーティさを両立させているが、Golf R Variantはそれに加えて高い柔軟性も付与された。

 

Golf R Black Edition

 

最後に限定版の「Golf R Black Edition」は、よりダークなVWバッジとRロゴ、ダークなRロゴ付きのブラックRブレーキキャリパー、ブラックの19インチEstorilホイール、ブラックのテールパイプトリム、ダークなIQ.LIGHT LEDマトリックスヘッドライトが特徴のモデルだ。装備では、他のモデルでオプション設定となっているRパフォーマンスパッケージも含まれる。※現段階では、日本への導入タイミングは未定となっている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。