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2025年2月20日【事業資源】

ボルボ・トラック、欧州の大型トラック市場で首位に立つ

坂上 賢治

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ABボルボ傘下のボルボ・トラックは2月19日、ヨーロッパの大型トラック( 16トン以上 )でマーケットリーダーとなった。2024年に同社は、英国・ノルウェー・スイスを含む欧州連合( EU30 )全体で17.9%の市場シェアを占め、56,331台のボルボ・トラックが同地域で登録されたことを明らかにした。

 

これによりボルボは、初めてヨーロッパの大型トラックの市場リーダーとなったのだ。また同年、ボルボのトラックが最も多く登録された地域は、英国・フランス・ドイツ・ポーランド・スペインとなっている。

 

ボルボFHエアロトラック

 

この成果に、ボルボ・トラック社長のロジャー・アルム氏は、「当社は、ヨーロッパに於けるマーケットリーダーであることを非常に誇りに思っています。これは昨年、当社が送り出したトラックの燃費・安全性・稼働時間を高く評価頂いていること。また我々が一貫して、魅力的な製品を提供し続けていることの証左となりました。

 

より具体的には、2024年に発売した新型FHエアロトラックを筆頭に、電気・ガス・ディーゼルなどの搭載パワートレインを問わず急速に支持が広がっています。それは当社の製品とサービスが、お客様のビジネスの成長とCO2削減にお役に立っているものと分析しています。この1年、当社を信頼して下さったお客様、そして当社のディーラー、サプライヤー、更にボルボ・グループからの支援に心から感謝致します。

 

ボルボVNL

 

また昨年、グローバル環境下で製品ポートフォリオを全面刷新したことで、当社は、これまで以上に強固な立場を確立できています。またヨーロッパ以外で我々が当面の事業拡大を望んでいる北米では既に、今後、数年間を掛けて様々な次世代モデル投入のベースとなっていく新しいプラットフォームを発表済です。この新たなプラットフォームを持つモデルとして最初に投入したのは、既存車種から最大10パーセント以上の燃費向上を実現できるボルボVNLとなっています」と述べた。

 

実際、ボルボ・トラックは世界25か国でも市場シェアを拡大した​​。例えばブラジルに於いてボルボは市場シェア23.7%で3年連続で大型トラックのマーケットリーダーとなっている。なかでも当地向けで主力車種のボルボFHは、2024年のブラジルで全ブランド中で最も売れたトラックに。またオーストラリアに於けるボルボの市場シェアは18.2%。北米地域( 米国およびカナダ )でも、ボルボ・トラックの市場シェアは10.5%( 2023年は10.2% )を記録している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。