ボルボトラックスは8月16日、マレーシアの物流会社〝Swift Haulage Berhad(スウィフト・ハウレッジ・バウハッド)〟がボルボのFM Electricトラック2台を購入した。そんな当地には、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ達成を目指す国家計画があり、マレーシアに於ける道路交通の電動化は、この目標を達成するための重要な施策のひとつとなっている。
同国のこうした政策を受けてボルボトラックス・マレーシアでマネージング・ディレクターを務めるアンソニー・オコンネル氏は、「マレーシアでの当社の大型BEVトラックの販売が開始できることを嬉しく思います。先の2022年、当地の大型トラック市場で21%のシェアを積み重ねてきた(マレーシア自動車協会の統計値)当社は、輸送部門のCO 2排出量を削減する上で重要な役割を担っています。
当社のBEVトラックは、気候への影響を軽減すると同時に、道路利用者の安全性を高め、ドライバーにとってより良い労働環境を創出します。私たちは、マレーシアでBEVトラックを導入した先駆者であるSwift Haulage Berhadと協力できることを誇りに思います」と述べた。
ボルボによると、これに対してSwift Haulage Berhad GroupのLoo Yong Hui最高経営責任者は、「持続可能性は当社にとって今も昔も最優先事項です。当社がBEVトラックを取得し、マレーシア初の運送会社になることを誇りに思います。
私たちは、このテクノロジーが業界に革命を起こすと信じており、この地を、より効率的で、より環境に優しい未来へと導いていけることに興奮しています。今後に向けて当社は、来たる2030年までに保有車両の大部分をEVに転換することに取り組んでいきます」と語ったとしている。
なおボルボトラックスは、2019年に大型電動トラックの量産を開始した世界初のトラックメーカーとして合計6台の大型BEVトラックを揃えているが、今回は、これらのモデルのうち3モデルがマレーシアで販売される見込みであるという。