ABボルボ傘下のボルボ・トラックスは7月11日( スウェーデン イェーテボリ発 )、独・国際モーターショー( IAA 2024 )のブース展示で、バッテリー電動パワートレイン、燃料電池、内燃機関で再生可能燃料を搭載したトラックの他、最新鋭の安全装備の数々を展示する。( 坂上 賢治 )
披露されるラインナップは、最近、ヨーロッパ、アジア、アフリカ向けに発売されたばかりの電動およびバイオ燃料駆動のモデルを含む新型ボルボFHエアロシリーズを筆頭に、自律技術を搭載した米国市場向けのボルボVNLプラットホームなど、多岐に亘るものとなる。
ボルボ・トラックスのロジャー・アルム社長は、「当社の新しいトラックの技術ラインアップ初披露と、それらをご覧頂くお客様やメディアの反応を見るのを今から楽しみにしています。
今年のIAAでの当社のラインアップは、ボルボ・グループの世界的な強さを示し、排出ガスゼロと事故ゼロの達成に向けた当社の現時点での取り組みをお示しするものです。また、それらは、どちらもお客様の事業の成功にとって重要な要素となります。
併せて新型ボルボFMローエントリーもIAAに出展されます。これは優れた視認性と運転快適性を備えた電動トラックで、低床キャピンを持つため運転席が道路に近く、大きな直視範囲が確保されています。
その結果、ボルボ FMは直視による視認性に関する最も厳しい安全基準を達成できる車両となっています。また頻繁にキャブに出入りするケースに最適であることから、廃棄物収集、建設作業、物品配送など、様々な都市環境で高容積も併せ持ったトラックが必要なケースに最適な選択肢となります。
象徴的なボルボ FH16 エアロは、生産性の向上を目的に設計された重量輸送用トラックです。空気抵抗の削減に拘り抜いた車体設計と、強力なD17リッターエンジン(600~780馬力)により燃焼効率を極限まで節約しながら、最大のパフォーマンスを確保することができます。またHVO (水素化処理植物油) とバイオディーゼルB100認定を受けています。
併せて当社は次世代バッテリー駆動トラックおよび燃料電池トラック向けに、より長い走行距離に最適化したeアクスル技術(近日発売予定)も展示します。
またIAAに出展されるボルボのトラックの幾つかには、空気力学・燃料の節約・新たなBEVトラックだけでなく、視認性を更に向上させる先端の安全技術も取り入れた新しいカメラモニターシステム(CMS)の搭載車も展示されます」と説明した。
そんな車両・技術は以下 8 台のトラックを介して紹介される予定だ
- ボルボ FH エアロ エレクトリック 4×2 カメラ モニター システム (CMS) 搭載
- ボルボ FH16 エアロ 4×2、HVO 燃料、XXL キャブ、CMS 搭載
- 3ウェイティッパー付きボルボFMX電動6×4
- ボルボ FM ローエントリー 6×2 スキップローダー付き
- ボルボ FM ガソリン駆動 4×2 CMS 搭載
- スキップローダー付きボルボ FE 電動 4×2
- ボルボ VNL 860、フルスペック
- ボルボの燃料電池テストトラック
加えてBEVトラックの充電サービスの紹介など、次世代トラック向けに開発中の新技術系サービスも併せて展示される予定としている。なお以上の車両・技術展示は、ホール 21、ブースB01で目にできる他、IAA会場に於けるテストトラックでもテスト走行用の車両が並ぶ予定としている。