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2024年7月12日【テクノロジー】

IAAでのボルボ・トラック、炭素&事故ゼロの未来像を示す

坂上 賢治

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ABボルボ傘下のボルボ・トラックスは7月11日( スウェーデン イェーテボリ発 )、独・国際モーターショー( IAA 2024 )のブース展示で、バッテリー電動パワートレイン、燃料電池、内燃機関で再生可能燃料を搭載したトラックの他、最新鋭の安全装備の数々を展示する。( 坂上 賢治 )

 

披露されるラインナップは、最近、ヨーロッパ、アジア、アフリカ向けに発売されたばかりの電動およびバイオ燃料駆動のモデルを含む新型ボルボFHエアロシリーズを筆頭に、自律技術を搭載した米国市場向けのボルボVNLプラットホームなど、多岐に亘るものとなる。

 

 

ボルボ・トラックスのロジャー・アルム社長は、「当社の新しいトラックの技術ラインアップ初披露と、それらをご覧頂くお客様やメディアの反応を見るのを今から楽しみにしています。

 

 

今年のIAAでの当社のラインアップは、ボルボ・グループの世界的な強さを示し、排出ガスゼロと事故ゼロの達成に向けた当社の現時点での取り組みをお示しするものです。また、それらは、どちらもお客様の事業の成功にとって重要な要素となります。

 

 

併せて新型ボルボFMローエントリーもIAAに出展されます。これは優れた視認性と運転快適性を備えた電動トラックで、低床キャピンを持つため運転席が道路に近く、大きな直視範囲が確保されています。

 

その結果、ボルボ FMは直視による視認性に関する最も厳しい安全基準を達成できる車両となっています。また頻繁にキャブに出入りするケースに最適であることから、廃棄物収集、建設作業、物品配送など、様々な都市環境で高容積も併せ持ったトラックが必要なケースに最適な選択肢となります。

 

象徴的なボルボ FH16 エアロは、生産性の向上を目的に設計された重量輸送用トラックです。空気抵抗の削減に拘り抜いた車体設計と、強力なD17リッターエンジン(600~780馬力)により燃焼効率を極限まで節約しながら、最大のパフォーマンスを確保することができます。またHVO (水素化処理植物油) とバイオディーゼルB100認定を受けています。

 

 

併せて当社は次世代バッテリー駆動トラックおよび燃料電池トラック向けに、より長い走行距離に最適化したeアクスル技術(近日発売予定)も展示します。

 

 

またIAAに出展されるボルボのトラックの幾つかには、空気力学・燃料の節約・新たなBEVトラックだけでなく、視認性を更に向上させる先端の安全技術も取り入れた新しいカメラモニターシステム(CMS)の搭載車も展示されます」と説明した。

 

 

そんな車両・技術は以下 8 台のトラックを介して紹介される予定だ

 

  • ボルボ FH エアロ エレクトリック 4×2 カメラ モニター システム (CMS) 搭載
  • ボルボ FH16 エアロ 4×2、HVO 燃料、XXL キャブ、CMS 搭載
  • 3ウェイティッパー付きボルボFMX電動6×4
  • ボルボ FM ローエントリー 6×2 スキップローダー付き
  • ボルボ FM ガソリン駆動 4×2 CMS 搭載
  • スキップローダー付きボルボ FE 電動 4×2
  • ボルボ VNL 860、フルスペック
  • ボルボの燃料電池テストトラック

 

加えてBEVトラックの充電サービスの紹介など、次世代トラック向けに開発中の新技術系サービスも併せて展示される予定としている。なお以上の車両・技術展示は、ホール 21、ブースB01で目にできる他、IAA会場に於けるテストトラックでもテスト走行用の車両が並ぶ予定としている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。