ABボルボ傘下のボルボ・トラックスは、飽くなきBEVトラックの新市場開拓を続けており、12月20日に同社はブラジル、チリ、ウルグアイの顧客に大型電気トラック8台を納入したことを明らかにした。
これらの受注は、ボルボにとって中南米への初の排出ガスゼロトラックの販売となる。もとよりボルボ・トラックスは既に 6 大陸、45 か国の顧客に電気トラックを納入した。
こうした背景からいずれの地域に於いても、持続可能な重量物輸送手段に対する関心が高まっているとし、例えばブラジルは、今やボルボ・トラックスにとって重要な市場のひとつで、2022年にはブラジルの顧客へ26,159台のトラックを納入したという。
そんな輸出実績についてボルボ・トラック・ラテンアメリカ社長のウィルソン・リルマン氏は、「ラテンアメリカの運送業者の多くは、ゼロエミッションのトラック輸送に関して高い野心を持ち続けてくれています。
例えばブラジルでは、同国最大の物流事業者の1つであるReiter Log社が、ボルボ・ファイナンシャル・サービスを通じてレンタルされた5台のボルボFM型電動トラック(44トンクラスの車両で最大300キロメートルの航続距離を走破可能)の使用を開始。
チリでは、SQM社とEl Libertador社がそれぞれ、先と同じくボルボFM型電動トラックの使用が始まっています。更にウルグアイではBitafal社が、ボルボFM型電動トラックの稼働開始しています。
私たちは、電動化への取り組みを標榜されるこうしたお客様が、当社をお選び下さったことを非常に誇りに思っています。今後、こうした流れが減速することはなく、年を追う毎に更に多くの運送事業者が、こうした施策を打ち出して頂けるものと信じています」と述べている。