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EX30シリーズで成功したEVパッケージを受け継ぎつつタフな要素を付け加える
ボルボカーズは2月10日、同社の故郷スウェーデンを舞台にEX30 Cross Country(EX30クロスカントリー)を披露した。その内容はプロモーションビデオスタイルになっており、スウェーデン北部の人里離れた冬のキャビンで、アウトドア用品ブランドFjällräven(フェールラーベン)の担当者たちと暖炉前で談話をしながらの発表となっている。
そんなEX30 Cross Countryは、小さな電気自動車のSUVで大きな体験をしたい人のために設計されていると謳われている。より具体的には、EX30シリーズで成功したコンパクトEVパッケージというレシピを受け継ぎつつタフな要素を付け加えた。
どんなオーナードライバーにマッチするかというと、混みあった都市を離れ、雨の日も晴れの日も、さらには辺り一面が雪や氷に覆われた日でも冒険を楽しみたいと願う人にとって完璧なパートナーとなる。
このEX30 Cross Countryについてボルボ・カーズのジム・ローワンCEOは、「私たちが、〝Cross Countryと名付けたクルマは、単なる移動に役立つクルマというものではなく、ひとつの体験であるべきだと考えています。
そこで、EX30 Cross Countryを購入されたお客様へ、新しいエクスペリエンス・パッケージの提供を開始しています。このパッケージでは大自然を探索する際にクルマが持つポテンシャルを最大限に引き出すためのアクセサリー、ギア、情報へのアクセスを提供しているのです。
Cross Countryであるゆえに単にクルマとしてではなく、充実した体験を届けたい
私たちボルボは25年以上前に最初のCross Countryを発売しました。この丈夫で全天候型というコンセプトは、ボルボブランドの中核をなすものです。
スウェーデンの冬は厳しいですが、私たちはマイナス20度という気温の中でも、外に出て素晴らしい自然を探索し、冬を最大限に楽しんでいます。だからこそEX30 Cross Countryのお客様には、単にクルマとしてではなく、充実した体験をお届けしたいのです。
小型SUVであるEX30 Cross Countryは市街地に最適です。電気自動車で、最大航続距離427km(欧州参考値)、テールパイプからの排出がゼロで、わずか26分で10%から80%への充電が可能です。更に、このクルマは、EX30が普段走っている環境から別の環境へとシームレスに走行できる、いくつかの追加機能も備えています。
例えば、悪路走破性を高めるために、標準のEX30よりも車高を高くしています。また専用の大径ホイールを装備し、オプションで18インチのオールテレーン アクセサリータイヤを装着できるため、いつもの郊外へのドライブがより快適になります。もちろん、EX30 Cross CountryはAWD(全輪駆動)のため、郊外での生活につきものの、滑りやすく厳しい路面状況にも難なく対応できます。
ここで今から25年を遡ると、Cross Countryシリーズの最初のモデルは1997年に登場していることが判ります。スカンジナビアの厳しい気候に対応する設計されたCross Country車は、ぬかるんだ道や足首まで埋まる雪道から高速道路まで、様々な路面状況で優れた性能を発揮します。つまりクロスカントリーモデルのボルボは、ドライバーが期待する快適性と利便性を備えているということです。
車体に北極圏のケブネカイセ山脈の地形を表現したユニークなアートワークを施す
EX30 Cross Countryは、日常での走行性能を第一に考えながらも、より多様な条件下で優れた性能を発揮するようデザインされています。もちろん、優れた性能を発揮しながら、見た目の美しさも兼ね備えています。
エクステリアでは、クルマのフロントシールドとトランクリッドには特別なダークカラーが採用され、フロントには多くのデザイナーがインスピレーションを受けたスウェーデンの北極圏にあるケブネカイセ山脈の地形を表現したユニークなアートワークが施されています。
厚みのあるフロントとリアのスキッドプレートとホイールアーチ・エクステンションがよりタフな外観を完成させ、このクルマが大自然の荒々しい環境にも対応できることを際立たせています。
またEX30 Cross Countryの車内のインテリア環境は非常に機能的で、オリジナルのEX30を発表した当初から大ヒットに導いた優れたテクノロジー、収納、デザインのすべてを備えています。
ドアには大きな収納スペースが設けられており、これは、ドアからスピーカーを無くし、ダッシュボード上のサウンドバーに組み込んだことで実現しました。運転席と助手席の間にある中央の収納スペースは、朝のコーヒーやトラベルマグを置くカップホルダーとしてスライドさせることができ、さらに多くのものを収納したい場合は元の位置に戻すことができます。
これまで以上に簡単に人里離れた自然の中でも目的地を見つけることができるクルマ
運転席と助手席の間のフロアにも大きな収納スペースがあります。グローブボックスにはセンターコンソールの下にあり、運転席と助手席の両方から簡単に出し入れできます。
後部座席の同乗者には、センタートンネルの下からスライド式で取り出せる便利な収納ボックスが用意されています。このボックスは取り外して洗うこともできるので、ゴミ箱としても使用できます。トランクリッドには、収納できる荷物の大きさを正確に把握できる便利なガイド「Will it fit?」が付いています。
ボルボの他の新型車と同様、EX30 Cross CountryにはGoogleが搭載されています。つまり、世界最高のマッピングシステムのひとつであるGoogle Mapsをはじめ、さまざまなGoogleアプリが標準装備されているのです。
従ってこれまで以上に簡単に、人里離れた自然の中でも目的地を見つけることができます。ボルボEX30アプリを使えば、暖かいクルマにすぐに乗り込めるように、大自然を探索しながらでもクルマのコンディションをあらかじめ調整することができます。
そして当然のことながら、EX30 Cross Countryは、ボルボ車に期待される安全性を備えています。万が一の事故に備えてボルボの高い安全基準を適用していますが、それだけでなく、複数の優れた技術によって衝突事故を未然に防ぐことを目指しています。
新しいクロスカントリー・エクスペリエンスで、冒険を楽しむドライバーをサポートする
ブレーキとステアリングのサポート機能は、対向車や歩行者、自転車との衝突回避をサポートし、ドライバー・アラート・コントロールは、ドライバーが注意力散漫になっていたり、疲労を感じていると判断すると、注意を促します。
Cross Countryのコンセプトを実生活でより体感していただくために、〝クロスカントリー・エクスペリエンス〟も立ち上げます。このプログラムは、具体的で実感できるメリットを提供することで、あなたの内なる冒険心をさらに引き出します。
つまり、EX30 Cross Countryのオーナーには、さまざまなオーダーメイドの特典が用意されています。専用のアクセサリーパッケージ「クロスカントリー・エクスペリエンス」は、ロードキャリア、ルーフバスケット、18インチのオールテレーンタイヤ、マッドフラップ*などが割引価格で購入できます。なおプログラムについては、今後さらに詳しい情報を発表していく予定です。
最後に私たちボルボカーズは、多くの人々が自然に親しむ方法を探していることを知っています。だからこそ、新しいクロスカントリー・エクスペリエンスで、これらのモデルを中心としたエコシステムを構築し、冒険を楽しむお客様をサポートしていきたいと考えています。
つまり、新型ボルボEX30 Cross Countryは、安全、快適性、性能を兼ね備えた冒険心あふれるオールロードカーです。ボルボEX30 Cross Countryは、一部の市場で注文の受付を開始し、納車は今年の春後半からの予定です」とジム・ローワンCEOは結んだ。※但しEX30 Cross Countryの日本での導入時期は未定となっている。