ボルボ・カーズは9月4日、電動車戦略の修正に伴い主力ハイブリッドSUVのXC90 を改良を施した。
まずは重要な機能面では、バックアッププランを備えた優れたプラグインハイブリッドEVとして、WLTPテストサイクルの1充電で70キロメートルを超える電気走行距離を提供する。これにより自社データによると、最新のプラグインハイブリッド車として走行する距離の約半分は純粋な電気で走行できるとした。それでいて必要な時にはガソリンエンジンを組み合わせることで走行距離を800 km以上へ伸ばすことができる。
これによるピュアBEVとプラグインハイブリッド車を組み合わせとし、今日の市場に適したポートフォリオを提供する。つまり完全電気自動車のラインナップに加え、プラグイン ハイブリッド車は引き続き選択肢のひとつとして存在し続け、プラグイン ハイブリッド車は、完全電気自動車の未来への強力な架け橋として存在し続ける。
なおインテリアでも、新型BEVのEX90やEX30の同様のユーザー エクスペリエンスをXC90へ提供する。高解像度の大型中央タッチスクリーンでユーザー エクスペリエンスが向上。これに定期的な無線ソフトウェア アップデートの世界が開かれることで、最新機能が継続的に提供される。
先進安全性能も、プレミアムEVと同様、先進的かつ包括的なアクティブ セーフティ機能が引き続き搭載され、運転者や家族、そして道路上の他の人たちを安全を担保する。
特にXC90 はレーダーとフロントカメラを使用して、対向車線にはみ出しているかどうかを検知し、衝突の危険を避けるために安全に自車線に戻し、不注意で道路から外れてしまうのを防ぐ。更にブレーキとステアリングを使用して、他の車両、歩行者、自転車、スウェーデン原産のヘラジカなどの大型動物との衝突も回避する。
乗り心地でも、各ダンパーが現在の道路状況に機械的に適応。快適性と安定性の両方を最適化できるようになった。これにより、より自信を持ってリラックスした運転体験が実現する。
乗り降りのし易さ、高速走行時の空力性能の向上、荒れた地形で車高を上げることなど、どのような要望にも応えられるよう、エアサスペンション付きのXC90では車高を20 mm下げたり40 mm上げたりすることもできる。加えて車体の特定部分に断熱材を追加したため、風切り音や道路からの騒音が大きく軽減される。
インテリアも新しくなり、現代的なスカンジナビア デザインの体現するフロント キャビンを備える。ダッシュボードも以前よりも水平な形状になり、高級リサイクル素材で作られた装飾パネルが組み込まれて質感の高い仕上がりとなった。
また、現在の XC90 オーナーからのフィードバックに応えて、キャビンの構成を変更させて実用性を高めた。例えばセンターコンソールに追加のカップホルダーを含む追加の収納スペースを設けて、携帯電話の充電機能もメインの収納エリアとは別の中央トンネルの後ろに配置して利便性を高めた。
最後に、マイルドハイブリッドガソリンモデルの希望する場合は、2 種類のマイルドハイブリッドガソリンモデルが用意される。そのB5とB6は、どちらも48Vリチウムイオンバッテリーと統合スターター/ジェネレーターを搭載しており、実際の運転で排出量と燃料消費を最大15% 削減できる。
これら各部が刷新された新型ボルボXC90 は同日より受注可能となり、生産は 2024年後半に開始される予定。これにより世界で最も早い顧客への納車は年末頃に開始される予定(仕向地により大きく異なる)となっている。