ボルボ・カー・ジャパン(本社:東京都港区)は6月22日、オンラインコンテンツ強化策の一環としてホームページ内に「ボルボ・デジタルラウンジ」を開設するなど、スタッフとの接触機会を減らした新しいかたちでの商品説明や試乗機会の提供を可能とする「オンライン商品説明」の運用を、全国の正規ディーラーで来る7月2日(木)から開始すると発表した。(坂上 賢治)
今回新たに運用を開始するこのオンライン商品説明では、ボルボブランドに馴染みのない新規顧客層の獲得だけではなく、既にリアルに来店経験を持つ顧客に対しても、改めて全く新しい気持ちを醸成して貰うための来店訴求も試みていくというもの。
セールス担当者は専用のタブレット端末を使い、ショールームの展示車を画面上に映しながら、あたかも実際に現場で車両を眺めているかのような商品説明を行ったり、内外装色やシート生地などをショールームにある説明用マテリアルを活用しつつオンライン上で提案する。
この際、双方向のやり取りを通じて具体的な見積の提示に持ち込むスキームも創り出していく構えだ。またその後の試乗時には、もはやセールスがあえて顧客のドライブ体験に同乗して水を差してしまうことがないよう、事前説明や体感ポイントを事前にオンライン動画で確認する機会を設けることにより、セールスが同乗した時と同じ情報を獲得できるようして「セールスが同乗しない試乗」という新たな購入検討の体験も提案し推し進めていくという。
このようなオンライン商品説明を新たに活用することで新車、中古車の提案のみならず、下取り車の参考価格やローンを含めた購入資金の提案までをもオンライン上で試行していく。
実は実際にオンラインでの試乗受付や、車検点検時の入庫予約受付自体は既に実施済みのため、今後はこのオンライン商品説明まで接客運用を拡大させることで、営業時間に捕らわれない入庫予約。顧客のライフスタイルに合った新しいかたちでの商談。新しいディーラーとのコンタクト手段の提供を目指していくという。
ただし現段階では、最終的な契約書に関しては紙ベースのものに記入して貰う必要がある。しかし近い将来は売買契約書を筆頭にローン締結に至るまでオンライン上で完結できる準備も進めていくとしている。
ボルボ・デジタルラウンジページURL(7/2開設予定): https://www.volvocars.com/jp/buy/sales/digital-lounge