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2022年5月18日【新型車】

ボルボ、「XC40」にBEVモデル追加。オンライン予約を7/7開始

NEXT MOBILITY編集部

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ボルボ・カー・ジャパンは5月18日、コンパクトシティSUV“ボルボ XC40”のバッテリー式電気自動車(BEV)モデル「XC40 Recharge(以下、XC40リチャージ)」を発表し、予約受注を、同社オンラインストア(※1)で7月7日から開始すると発表した。納車は今秋を予定。価格(税込)は579万円から。

XC40は、サイズ感やスタイリング、そして走行フィールなどが高く評価されている、日本に於けるボルボのベストセラー。そのBEVモデルであるXC40リチャージでは、CMAプラットフォームをベースに、駆動用バッテリー搭載やエンジンの非搭載化に合わせて、フロントセクションやフロア構造を専用設計とした他、新デザインのフロントフェイスやホイールに加え、全車ブラックルーフ仕様とするなど、エクステリアにも手が加えられている。

 

 

グレードは、前後にモーターを搭載し全輪を駆動するツインモーター(AWD)仕様の「XC40 Recharge Ultimate Twin Motor(XC40リチャージ・ウルティメイト・ツインモーター)」と、前輪にモーターを搭載したシングルモーター仕様(FWD)の「XC40 Recharge Plus Single Motor(XC40リチャージ・プラス・シングルモーター)」の2種。

 

 

ボルボ・カー・ジャパンは、昨年11月発表の日本に於けるボルボ初のBEV「C40 Recharge」に次ぐ2番目のBEV、XC40リチャージの導入により、2025年までに販売モデルの40%を、さらに2030年までに100%を「総電動パワートレイン」とする目標に向けて、これら2台のBEVの販売を加速させていきたいとしている。

 

 

※ボルボでは、BEVの販売を、全世界でオンラインのみとしており、日本国内に於いても、販売サイトを開設。一方で、BEVに関わる様々な質問や要望に365日年中無休で応えるコールセンター「カスタマー・リレーションセンター」の開設や、全国のショールームにBEVのエキスパートを配置するなどの取り組みも行っている。

 

[仕様と主な装備]

 

1.電気モーター&充電

■XC40 Recharge Ultimate Twin Motor(AWDモデル)

前輪と後輪それぞれにモーターを搭載し、合計最高出力300kW/660Nmを発生するAWD(全輪駆動)パワートレーンを採用。容量78kWhの駆動用バッテリーによる航続距離は約434km(欧州WLTPモード/※)。

 

■C40 Recharge Plus Single Motor(FWDモデル)

前輪にモーターを搭載するFWD(前輪駆動)パワートレーンを採用。容量69kWhの駆動用バッテリーによる航続距離は約424km(欧州WLTPモード/※)。充電は、両モデル共、普通充電で9.6kW(AC 200Vの場合)、急速充電にはDC(CHAdeMO)150kWまで対応する。

※日本仕様の航続距離(一充電走行距離)は未定。

 

 

2.ワンペダルドライブ

アクセルペダルのコントロールのみで、加速と減速を直感的かつシームレスに制御し、最終的に停止まで可能。ストップ&ゴーが頻発する都市部運転での疲労軽減や、アクセルオフで瞬時に制動開始されることによる緊急時の制動距離短縮、制動時の回生エネルギーのバッテリーへの回収で走行距離の伸長にも寄与する。

 

 

3.レザー(本革)フリーインテリア

一部にリサイクル素材が使用されたスウェードテキスタイルと、ハイテク合成素材のマイクロテックが組み合わされたシート。AWDモデルでは、オレフォス社製クリスタル・シフトノブと組み合わされるテイラードウールブレンドシートの内装仕様のオプション選択が可能。

 

その他、100%ペットボトルリサイクル素材が使用されたカーペットや、スウェーデンのアビスコ国立公園の地図等高線をモチーフにしたバックライト付き“Topography(トポグラフィー)”の半透明のデコラティブ・パネルなどが採用されている。

 

4.新インフォテイメント・システム

GoogleマップのナビゲーションやGoogleアシスタントによる音声操作、さらに各種アプリケーションが利用できる「Googleアプリ/サービス」と、緊急通報サービスや故障通報サービス等と連携するテレマティクス・サービス「Volvo Cars app(ボルボ・カーズ・アプリ)」を採用。

 

5.ピクセルLEDヘッドライト(AWDモデルにメーカーオプション)

ヘッドライトに内蔵された84個のピクセルLEDの制御により、同時に最大5台の車両に対して遮光ができる他、ステアリング操作に合わせて進行方向にライトを照射して、視界を確保するアクティブベンディング機能も備えた「ピクセルLEDヘッドライト(フル・アクティブ・ハイビーム付)」を、AWDモデルにメーカーオプション設定。

 

6.チルトアップ機構付き電動パノラマ・ガラス・サンルーフ

広大なガラス面積を持ち、すべての座席に広々とした開放的な雰囲気を提供するチルトアップ機構付電動パノラマ・ガラスルーフを標準装備。

 

7.先進安全・運転支援機能を全車標準装備

クルマ、人、サイクリストが混在する複雑な交通環境に於いて、事故を未然に防ぐための機能として、先進の安全・運転支援機能「対向車対応機能」や「歩行者・サイクリスト検知機能」、「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」などを備える「City Safety(シティ・セーフティ/衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム)」をはじめ、「全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」、「パイロット・アシスト(車線維持支援機能)」、「ステアリングアシスト付BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)」、「ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避機能)」、「オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)」などを標準装備。また、「先行車発進告知機能」と「リア衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム」も採用。

 

8.新車一般保証5年を適用

5年間走行距離無制限の新車一般保証(ボルボの全国内販売車種に適用される保証)に加え、駆動用リチウムイオンバッテリーに、8年16万キロの保証を適用。

 

■メーカー希望小売価格(消費税込み)

<モデル名、モーター、駆動用バッテリー容量、価格>

– XC40 Recharge Ultimate Twin Motor、最高出力:150kW x2(204ps x2)/最大トルク:330Nm x2(33.7kgm x2)、78kWh、6,790,000円

 

– XC40 Recharge Plus Single Motor、最高出力:170kW(231ps)/最大トルク:330Nm(33.7kgm)、69kWh、5,790,000円

 

※駆動用バッテリーは急速充電で150kW(CHAdeMO)まで対応、普通充電では9.6kW(AC 200Vの場合)まで対応。
※上記性能数値は国土交通省申請予定値。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。