Vingroup傘下のビンファスト・オート( VinFast Auto / ベトナム )は5月10日( 米ロサンゼルス発 )、ソニーの新たなオンラインエンターテインメントサービス「RIDEVU( リデヴ )」を自社EVの「VF 8」米国モデルで世界初搭載することを明らかにした。
この「RIDEVU」はソニーグループ傘下の米映画事業会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント( SPE )が米国内で初めて展開する自動車向けの動画ストリーミングサービス。
SPEが開発・提供するRIDEVUは、利用顧客を対象に2,000以上にものぼる映像コンテンツを提供できるため、このRIDEVUを搭載した世界初の自動車メーカーとしてビンファストは、EVならではの静かでウルトラスムーズなドライビング空間に、より新しい感動体験を追加できると謳っている。
なおRIDEVUは、同車専用オプションの〝VFコネクトプライムパッケージ( VF Connect Prime Package )〟の無料サービスに含まれていることから、米国内でサービスコンテンツに登録したVF8ユーザーは、無線 ( OTA ) ソフトウェア アップデートバージョン9.6.1.11を介してRIDEVUにアクセスできるようになると説明している。
登録ユーザーは12か月間、定期的に更新されるRIDEVUのタイトルライブラリから最大100本の映画を無制限に再生し楽しむことができる。また保有クレジットを介してプレミアムナンバーとなっている特別タイトルを視聴したり、購入またはレンタルすることもできる。
但し安全な車内体験を実現するため、ドライバーは駐車中( その他、充電中、キャンプ中など )のみ、インストゥルメンタルパネル中央画面に格納されたRIDEVUアプリを介してのみ、映画を視聴できる。
スクリーン マネージャー機能を備えた中央画面を通して、ユーザーは車載の全ディスプレイへの再生を100パーセント制御でき、車両のダッシュボードから便利なペアレンタル コントロールも提供される。
一方でRIDEVUは、Android、iOS、Android TV、Apple TV、Linuxと互換性があり、幅広いデバイスでシームレスな視聴体験を可能にすることから、ドライバー外の乗員は、RIDEVUコンパニオンアプリのスクリーンマネージャー機能を使用し、車両の走行中に車載ディスプレイや持ち込みデバイスなどの複数の画面でコンテンツを同期してストリーミング視聴できる。
また今後、RIDEVU は米国市場への納入時にVF 9にも搭載される予定で、今年後半にはカナダでも提供される予定が組まれている。
VinFast USのセールスおよびマーケティング担当副社長であるデビッド・ダンカン氏は、「当社は、自動車メーカーとして世界初となるRIDEVUを正式に始動させ、米国内のお客様へ魅力的なエンターテイメント体験を提供できることを大変嬉しく思います。
真のグリーンモビリティであるVinFast VF 8 は、お客様へ対していつでも、どんな場所でも、楽しいエンターテインメント体験を提供できるようになりました」と語った。
対してSPEでデジタル セールス、ディストリビューション担当シニアバイスプレジデントを務めるピートウッド氏は、「ソニーピクチャーズは、RIDEVUサービスのデビューにあたり、VinFastと協力できたことを、とても光栄に思います。
我々はRIDEVUが、自動車向けのビデオエンターテインメントとして、車内の視聴体験を再定義することを確信しています。 我々はVinFastのステアリングを握るドライバーのみならず、車両で移動体験を愉しまれるパッセンジャーにも、これまで車内では得られなかった最高のエンターテインメント体験を提供します」と述べた。