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2024年5月11日【エンタメ】

ヴィンファスト、ソニーの車載エンタメを提供開始

坂上 賢治

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Vingroup傘下のビンファスト・オート( VinFast Auto / ベトナム )は5月10日( 米ロサンゼルス発 )、ソニーの新たなオンラインエンターテインメントサービス「RIDEVU( リデヴ )」を自社EVの「VF 8」米国モデルで世界初搭載することを明らかにした。

 

この「RIDEVU」はソニーグループ傘下の米映画事業会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント( SPE )が米国内で初めて展開する自動車向けの動画ストリーミングサービス。

 

SPEが開発・提供するRIDEVUは、利用顧客を対象に2,000以上にものぼる映像コンテンツを提供できるため、このRIDEVUを搭載した世界初の自動車メーカーとしてビンファストは、EVならではの静かでウルトラスムーズなドライビング空間に、より新しい感動体験を追加できると謳っている。

 

 

なおRIDEVUは、同車専用オプションの〝VFコネクトプライムパッケージ( VF Connect Prime Package )〟の無料サービスに含まれていることから、米国内でサービスコンテンツに登録したVF8ユーザーは、無線 ( OTA ) ソフトウェア アップデートバージョン9.6.1.11を介してRIDEVUにアクセスできるようになると説明している。

 

登録ユーザーは12か月間、定期的に更新されるRIDEVUのタイトルライブラリから最大100本の映画を無制限に再生し楽しむことができる。また保有クレジットを介してプレミアムナンバーとなっている特別タイトルを視聴したり、購入またはレンタルすることもできる。

 

但し安全な車内体験を実現するため、ドライバーは駐車中( その他、充電中、キャンプ中など )のみ、インストゥルメンタルパネル中央画面に格納されたRIDEVUアプリを介してのみ、映画を視聴できる。

 

スクリーン マネージャー機能を備えた中央画面を通して、ユーザーは車載の全ディスプレイへの再生を100パーセント制御でき、車両のダッシュボードから便利なペアレンタル コントロールも提供される。

 

 

一方でRIDEVUは、Android、iOS、Android TV、Apple TV、Linuxと互換性があり、幅広いデバイスでシームレスな視聴体験を可能にすることから、ドライバー外の乗員は、RIDEVUコンパニオンアプリのスクリーンマネージャー機能を使用し、車両の走行中に車載ディスプレイや持ち込みデバイスなどの複数の画面でコンテンツを同期してストリーミング視聴できる。

 

また今後、RIDEVU は米国市場への納入時にVF 9にも搭載される予定で、今年後半にはカナダでも提供される予定が組まれている。

 

VinFast USのセールスおよびマーケティング担当副社長であるデビッド・ダンカン氏は、「当社は、自動車メーカーとして世界初となるRIDEVUを正式に始動させ、米国内のお客様へ魅力的なエンターテイメント体験を提供できることを大変嬉しく思います。

 

真のグリーンモビリティであるVinFast VF 8 は、お客様へ対していつでも、どんな場所でも、楽しいエンターテインメント体験を提供できるようになりました」と語った。

 

対してSPEでデジタル セールス、ディストリビューション担当シニアバイスプレジデントを務めるピートウッド氏は、「ソニーピクチャーズは、RIDEVUサービスのデビューにあたり、VinFastと協力できたことを、とても光栄に思います。

 

我々はRIDEVUが、自動車向けのビデオエンターテインメントとして、車内の視聴体験を再定義することを確信しています。 我々はVinFastのステアリングを握るドライバーのみならず、車両で移動体験を愉しまれるパッセンジャーにも、これまで車内では得られなかった最高のエンターテインメント体験を提供します」と述べた。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。