ベトナムの複合企業ビングループ傘下のGSM(Green and Smart Mobility Joint Stock Company/グリーン・アンド・スマート・モビリティー合資会社)は3月21日、スマホを介したオンラインタクシー配車サービスのBeグループへEVレンタルを行うと発表した。
このGSMは今回の合意に先駆けた3月6日、EVタクシーとスクーターのレンタルサービス組織として設立された企業。その際GMS は、環境負荷の低いライフスタイルを提唱しながら電動モビリティの体験を普及させる事を目的としたタクシーサービスとして発足した。
具体的には、オンラインのタクシー事業社とその従業員にEV提供を行っていく構えで、併せてベトナム初の独自のEVタクシーサービスをハノイで開始。2023年には全国に拡大させる計画を進めるもの。
これは国内で導入したビンファストEVが、コンシューマー市場で伸び悩んでいる中で法人需要の伸長を狙ったもの。ビンファストEVについては先の3月1日付けで米カリフォルニア州の9店舗で最初の45台のEV(VF 8 City Edition)の提供を開始するなど、国内外で積極的な販売攻勢を展開している。
そこで同社は当初計画に沿って今回、Beグループへビンファストが製造するEV1万台と電動バイク10万台を投入する。
この両社の連携内容は、Beグループが登録ドライバーに対してEVと電動バイクへの乗り換えを支援。対してGSMは地場大のVPバンクと連携。Beグループのドライバーが低コストでEVと電動バイクをリースできる仕組みを提供する。