最新の運転支援システムをはじめ、自動運転にとっても今や重要なキーデバイスとなっているのがレーザースキャナー。
世界的な自動車部品メーカーのヴァレオは、5月23日〜5月25日に開催された「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」(神奈川県・パシフィコ横浜)にて、その最新モデル「SCALA2」を発表した。
レーザースキャナーは、別名「LiDRER(ライダー)」とも呼ばれ、赤外線レーザーを照射し、物体にぶつかった時の散乱光から距離を測る機器であるのはご存知の通り。
同社では、2016年にいち早くその量産モデル「SCALA」を発表、2017年にドイツのプレミアムブランドの車に搭載される等の実績を誇っている。
今回発表された「SCALA2」は、その後継モデル。
従来モデルと比較すると、垂直方向の視野角が3倍広くなったことで、路面表示の読み取りなどへの活用が可能となった。
また、広い視野を幅広い角度で、高解像度かつ正確に検知することができるため、昼も夜も、低速でも高速でも機能し、静止物も動く対象物も、あらゆる障害物を検知することができる。
このモデルの登場により、ドライバーへの運転支援はもとより、自動運転車についてもより高度な走行が可能になることが期待される。
また、今回同社では、今後見込まれる電気自動車の増加を見据えた製品「EV用水冷バッテリークーラー」も発表。
EVの充電時間短縮と電池寿命の延長等に必須なのが、バッテリーを冷却するバッテリークーラーだ。
同社製品は、円筒型のリチウムイオン電池のセル間のスペースを活用してバッテリークーラーをパッケージングしたもので、電池セルの表面へ波型のクーラーを密着させることにより接触面積を最大化し、冷却効率をフルに引き出すことを可能にしている。
他にも、同社ブースには、電動モーターにインバーターと減速機を組み込んだ「高出力電動ドライブシステム」等、EV関連製品を数多く展示。
自動運転も含め、自動車の最新トレンドをうまくつかんだラインアップを揃えていた。