豊田通商のグループである豊通オートモーティブクリエーション(以下、TAC)と、中古車オークション最大手のユー・エス・エス(以下、USS)は2月4日、豊田通商が出資するイスラエル企業のUVeye(ユーブイアイ)社の車両検査システム(以下、UVeye)を、国内最大規模となるUSS東京オークション会場に、2月4日から導入する。
TACとUSSは昨年10月、車両下部や外観(ボデー、タイヤ・ホイール)の高度3Dスキャン撮影と、AIによる画像解析を組み合わせ、瞬時に車両異常を自動検知するUVeyeを、国内で初めて名古屋オークション会場に導入。
取得した出品車両下部とタイヤ・ホイール側面の高精細画像を会員向けに提供し、検査の迅速化と公正化につなげてきたが、第2弾の導入先となる東京会場では、新たに開発されたタイヤ溝の画像撮影機能も追加されると云う。
USS東京オークション会場へのUVeyeの導入に際して、USSの赤瀬雅之専務取締役は、以下のように話している。
「名古屋会場では、豊田通商やTACの協力もあり、車両出品に伴う車両撮影のプロセスを大幅に変更することなく、UVeyeを導入することできた。これまでお客様が見ることのできなかった部分を高精細な画像で見える化ができたことで付加価値の向上につながった。今後も豊田通商、TACと協力し、中古車取引におけるDXの推進を通じて、お客様のニーズに応えていきたい」。
今後、TACとUSSは、UVeyeの他会場への導入を進めるとともに、車両検査の効率化を図るため、AIによる画像解析の活用を含めた車両検査システムの評価と、運用の検討を共同で実施。豊田通商は、デジタル技術を活用した既存ビジネスの付加価値拡大や、新規ビジネスの創造を進めるとしている。
[会社概要]
<USS>
– 会社名:株式会社ユー・エス・エス
– 所在地:愛知県東海市新宝町507番地の20
– 設立年:1980年
– 資本金:18,881百万円
– 従業員数:正社員631名 パート97名(2020年9月30現在)
– 代表者:
代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)安藤 之弘
代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)瀬田 大
– 事業概要:中古自動車のオークション運営
<UVeye>
– 会社名:UVeye Ltd. (ユーブイアイ)
– 所在地:イスラエル国・テルアビブ
– 設立年:2016年
– 資本金:35百万米ドル
– 従業員数:100名 (2021年1月31日現在)
– 代表者:CEO & Co-Founder, Amir Hever (アミール・へヴァー)
– 事業概要:AIを活用した車両の自動異常検知システムの開発・診断サービス事業
<TAC>
– 会社名:豊通オートモーティブクリエーション株式会社
– 所在地:愛知県名古屋市中村区名駅南2丁目14番19号 住友生命名古屋ビル24階
– 設立年:2009年
– 資本金:1000万円
– 従業員数:134名 (2020年4月1日現在)
– 代表者:代表取締役社長 村井 義之
– 事業概要:自動車向け純正部品・純正用品の商品開発及び営業全般
■UVeye(豊通オートモーティブクリエーション):http://www.tacreat.com/uveye/
■UVeye Ltd.(日本語) :https://www.uveye.com/ja/