三菱自動車の米国子会社であるミツビシモーターズ・ノースアメリカ(本社:米国カリフォルニア州サイプレス、以下MMNA)は、本社をカリフォルニア州サイプレスからテネシー州フランクリンへ移転する。
MMNAは1988年にカリフォルニア州ファウンテン・バレーから、現在のサイプレスに拠点を移し活動を続けてきたが、今回、本社を移転することとなった。
移転は8月に開始し、2019年内には完了する予定。現在MMNA本社には約200名が勤務しているが、販売、マーケティング、IT、人事、広報、アフターセールス、商品計画、ディーラー・オペレーション、財務、法務などを含むすべてのコーポレート部門を移転。
これにより、MMNAが進める経営や販売機能などにつなげる構造改革の一環として、今後の成長をさらに加速させる。
また、MMNA本社近くにある西海岸部品流通センター(PDC)についても、アライアンスにおける効率化とコスト削減のため、カリフォルニア州リバーサイドに新設された北米日産との共同施設に移転する。
なお今回の移転による、ミシガン州アナーバーのミツビシ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・ノースアメリカ(MRDA)における研究開発、ワシントンDCのMRDAにおける政府渉外活動への影響はないとしている。
ルノー・日産・三菱のアライアンスは、購買や研究開発、コストの効率化などの主要協力分野において、グローバルなレベルでの連携を深めている。
今回、MMNA本社が日産自動車の北米拠点近くに移転することで、事業環境が一新されるだけでなく、それ以上のビジネス効果が生まれることを想定していると云う。
MNNAの社長兼CEOフレッド・ディアス氏は、「当社をより発展させるため、米国市場への取り組み方をより良いものにしていくことが重要です。新しい経営陣や新規ディーラー、そして新モデルが揃った今が新オフィスへの移転に絶好のタイミングだと考えています」と話している。