同内容からGMチャイナの第3四半期の販売台数は、約83万6,000台を記録。中でもシボレーの勢いは年初から現在までの売上を10%押し上げる程となっている。これはエクイノックスを含め装備を充実させたクロスオーバー車が前年比で売上を29%伸ばしたためでもある。
加えて中国に於いて同社の収益率向上の礎となっているキャデラックの売上は、前年比で4%の増大と年初来20%アップを達成。ここでも第3四半期の記録を打ち立てている。
この成績を受けたキャデラックの事業部門では、総じてはまだ成長基調にある中国市場に応えるため、さらなる高級志向に沿った車両投入展開を進めていく予定で、通年売上の増大に期待が集まっている。
EV化の加速を一層進め、キャデラックでは半自動運転システム「スーパークルーズ」全搭載へ
さてそのような実績を上げつつある同社グループのEV開発を筆頭とする最新動向については、まず第4四半期に於けるボルトEVの生産台数の20%増加を実行。国内外で高まりつつあるEV需要への社内体制の進化を一層進めていく。
併せてGMは、こうしたEV車両路線に於いて最も課題となるであろう高速充電技術の開発を加速化させるべくデルタ・エレクトロニクスと業務提携を結んでいる。この提携の成果として近く10分未満の充電時間で180マイルの走行距離を可能とするプロタイプ車の供給体制を整えていく構えである。
先の通り稼ぎ頭の中国に於いても好調を維持しているキャデラックに関する事業進展ではこの第3四半期から、キャデラック初のコンパクトラグジュアリーSUV「XT4」が中国を筆頭に米国やカナダに於いても店頭のショールームを飾っている。
またキャデラックブランドでは、2020年以降全てのモデルへの半自動運転システムの「スーパークルーズ」を搭載を目指しており、同機能は米コンシューマー・レポートのランキングでも首位を獲得する程の人気の技術となりつつある。
その他キャデラックに関しては今後2020年まで6カ月毎にニューモデルを投入していく方針としており、最も直近のニューカマーは3列シートモデルのXT6になる予定である。( MOTOR CARSから転載 )