活況著しい米国マーケットに比べ、ここのところ厳しい市場環境の兆候が見えつつあるように映るGMチャイナは、そのような投資家の評価にかかわらず、第3四半期の新記録となる持分利益を達成した。
この理由の秘密は、当地で人気の高いセグメント車を大きく充実させたことが功を奏したもの。特にキャデラックが記録的な売上を上げ、さらにシボレーも堅調な納車台数推移を見せている。
GMチャイナは、この環境を受けて2018年後半に掛けては、さらに新型車や刷新車両10車種の投入を急ぐ構えだ。
そのなかでも今年の初めの「ビュイック・ヴェリテ6」のリリースの後、先の9月の「宝駿E200」の当地でのリリース。今後数年の間に中国市場向けで注目を集める電気自動車の新たな投入計画についても手綱を引き締めていく。
こうした国際環境下での新車攻勢について、GMの最高財務責任者であるディビア・スリヤデバラ(Dhivya Suryadevara/9月1日付けで就任・チェンナイ生まれの39歳)氏は「米国市場に対して統制のとれたアプローチを行ったこと。
中国で素晴らしい業績を上げていること、そしてGMファイナンシャルがさらに成長したことなどが相まって、この四半期も非常に堅調な結果となりました。
今後も不安定な外国為替や原材料価格高騰などの逆風に対抗するためのさまざまな対策を引き続き講じていく所存です」と年度後半に向けた意気込みを語っている。