UDトラックスは、オーストラリアでフラッグシップ大型トラック「クオン(Quon)」を販売開始した。
クオンは、ポスト・ポスト新長期排出ガス規制に適合する大型モデルで、日本のトラックメーカーとしては、はじめての同市場投入となる。
同社は、選択可能な車型を従来モデルより拡大することで、オーストラリア市場における更なる販売拡大を目指していきたいと語っている。
UDトラックスは1973年のオーストラリア市場参入以来、都市間輸送、市内配送、市役所の土木事業などからの需要に応え、特にトラクター部門では、6x4トラクター(後輪2軸駆動)が日本車ブランドにおいて、シェアNo.1を獲得し続けていると云う。(※UDトラックス調べ)。
新型「クオン」は、現地でニーズのある6x2カーゴをラインナップに加えると共に、従来モデルに、改良したGH11エンジンを搭載し、要望の高かった460馬力の出力を実現。ボルボ・グループ・オーストラリアが保有する39の拠点を通じて販売され、UDトラックスの親会社であるボルボ・グループの拠点網を通じ、カスタマーサービスが提供される。
UDトラックスは、これら拠点網に加え、同社が受け継いできた日本のモノづくり、そしてボルボ・グループによる世界水準の技術力の3つの強みの結集により、今後、都市近郊の大手物流企業まで販売を拡大していくとしている。
同社インターナショナルセールス担当シニア・バイスプレジデントのピエール・ジャン・ヴェルジュ・サラモンは、「新型クオンの持つこの3つの強みは、私たちの競争力の源です。新型クオンは、これまでUDトラックス商品をご愛用のお客様にさらにご満足いただけるだけでなく、オーストラリアにおけるUDトラックスブランドの認知度を今まで以上に高める事に貢献すると確信しています」とコメントしている。
11月にオーストラリアのブリスベンで開催された新型「クオン」の発表会・試乗会では、トラクターやカーゴ、ダンプなど、異なる車種の7台のクオンをラインナップ、150名を超える参加者に「クオン」の性能が披露された。
これに際して同社オーストラリアのセールス担当バイスプレジデント、マーク・ストランビは、「新型クオンはオーストラリアでの日本ブランドの大型トラックに対する印象を一変させることになると信じています」とコメントした。
オーストラリアでは現在、建設業界や公共事業の好況により、トラック需要が堅調に推移。UDトラックスでは2016年後半に「PW 24 280」(日本における中型重GVW相当モデル)など、新しい車型を投入した効果で、2017年10月末までの大型トラック累計販売台数は305台と、2016年の販売台数202台を大きく上回った。