UDトラックスは、中東市場で販売している新興国向け大型トラック「クエスター」に、6x4(後輪2軸駆動)のGVW40tモデルを新たに追加した。
中東市場へニーズの高い積載重量の大きなモデルを導入し、大型トラック市場での拡販を目指す。
「クエスター」は、UDトラックスが初めて新興国向けに特化して開発した大型トラックで、同社の長年の大型トラックに関する技術と経験を活かし、各国の市場ニーズに合った大型トラックを提供する、というコンセプトの下、開発。中東市場には2016年に導入された。
今回、「クエスター」に新たに追加されるのは、6x4(後輪2軸駆動)のGVW40tモデル。同モデルでは、従来のモデルラインアップに比べ、積載量を拡大し、また、 ダンプ車をはじめ、コンクリートミキサー車、タンクローリーなど幅広い車型への対応が可能となっている。
中東では、インフラ開発や、「2020年ドバイ国際博覧会」の開催などにより、建設需要が底堅く推移。それに伴い、大型トラック市場も堅調だと云う。
1970年代初頭から中東地域に参入しているUDトラックスは、こうした市場の状況に合わせ、新しいモデルを追加し、主に建設関係の顧客を中心としたニーズに応えていくとしている。
中東地域担当のマネージング ダイレクターのムラット・ヘドナ氏は、今回のモデル追加に関して次のように述べている。
「中東では、様々な地形、高い気温のみならず、重量物の輸送に耐えうる性能が求められます。我々は新しいモデルが、 お客様のニーズを確実に満たせる様に、実際の使用状況と同じ環境下でテストを繰り返してきました。実績のある低燃費エンジンと、UDトラックスの品質を兼ね備えるクエスターは、中東市場において、新しい効率性の基準を示すものと確信しています」。