NEXT MOBILITY

MENU

2024年7月23日【新型車】

UD、新型コンドルに車両総重量15トン以上モデルを追加

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

新型直列6気筒エンジンを搭載、従来エンジンと比べ大幅に軽量化を果たす

 

UDトラックスは7月23日、中型トラック「コンドル(Condor)」に、新型直列6気筒ディーゼルエンジン(DB6A/排気量6.7L)を搭載した車両総重量(GVW)15トン以上モデル(16トン、20トン、22トン仕様)を追加し、同日より販売を開始した。

 

 

主な改良点は以下の通り

 

• 「DB6A」は、最高出力220kW(300PS)/最大トルク1081N・m(110kgf・m)(1 6×4モデルのみ。4×2モデルは最高出力191kW<260PS>/最大トルク883N・m<90kgf・m>)の十分なパワーを発生すると共に、従来の6気筒エンジンと比べ大幅に軽量化した。

 

 

• シャシフレームを一新。ホイールベースの変更により、前後軸重の重量バランスが最適化され、高積載を実現。

 

• 専用のバンパーヘッドランプを採用。中型車の車格感をダイナミックなキャブデザインで演出。

 

• 本年1月に発売開始した「4HK1」エンジン(190/210/240hp)搭載の新型コンドルと同様、UDエンブレム一体型のフロントグリルの採用等エクステリア・インテリアの改良、先進安全・運転支援機能の拡充。

 

主な安全装備は以下の通り

 

レーンキープアシスト
走行車線の左右白線をカメラで検知し、車線維持支援のため、システムがステアリング操作を電動アシスト制御。ふらつき運転や車線逸脱による事故の抑制、運転疲労軽減に貢献。ステアリングアシスト機構は、パワステアシスト機能として日常使いでも広く活用できる。

 

 

ドライバー異常時対応システム(EDSS)
ドライバーに急病などの異常が発生した場合、EDSSスイッチ操作または ドライバーステータスモニターによる異常検知により、車両が自動で制動をかけ停止する。 車外へは制動灯とハザードの点滅およびホーンに より注意喚起を行なう。レーンキープアシスト装着車では、車線維持支援との協調制御により走行車線内に停止させ、EDSS作動後の事故 抑制に貢献する。

 

 

ブラインドスポットモニター(車線変更警報)
キャブ左右後方2箇所に設置された4個のミリ波レーダーが、隣の車線を走行する自動車を検知。隣接車線で自車に接近する車両がいる場合、 ピラー部の警告灯とメーターディスプレイ表示および警報で注意喚起。 安全な車線変更をサポートする。

 

 

全車速車間クルーズ
設定した車間距離を維持するように、加速/減速のみならず、停止/発進まで含めた全車速域での制御を行なうことで、ドライバーの疲労軽減、安全運行に貢献する。

 

 

ドライバーステータスモニター(DSM)
ドライバーの脇見/開眼/運転姿勢の状態をインパネ中央に搭載されたカメラ でモニターし、運転への注意不足を検知すると警報と音声およびメーターディ スプレイで警告を発し、注意喚起。 強い眠気を感じていると判断した場合、エア コンから冷風を出して注意を促す。脇見/居眠り運転等の事故抑制に貢献する。

 

 

可変配光型LEDヘッドランプ
ハイビーム走行時、前方をカメラで検知し、先行車や対向車に光が当たる箇所のみを自動で遮光する。さらに自車速に応じ自動で光を集光 (高速時)、拡散 (低速時)したり、ハンドル操作に応じ照射方向も自動で制御します。夜間の視 認性向上、安全運行に貢献する。

 

 

標識認識機能

カメラが交通標識(制限速度・車両進入禁止・一時停止・追い越し禁止)を認識し、メーター部に表示。ドライバーの標識見落としを抑制する。

 

 

標識連動型スピードリミッター
スピードリミッターの上限速度を、認識した制限速度標識に合わせた速度へ、スイッチひとつで容易に設定変更できる。

 

車両直前警報
キャブ前面中央のミリ波レーダーが、車両直前の歩行者や自転車を検知。自車と近づいた場合、メーターディスプレイ表示で注意を喚起。衝突の可能性があると判断した場合、メーターディスプレイ表示に加え、警報で注意を促す。

 

側方衝突警報(左側のみ)
キャブ左後方2個のミリ波レーダーが、左歩道側の歩行者や自転車を検知。自車と 近づいた場合、ピラー部の警告灯とメーターディスプレイ表示で注意を喚起。巻き 込む可能性があると判断した場合、ピラー部の警告灯とメーターディスプレイ表示に加え、警報で注意を促す。

 

交差点警報
ヘッドランプ上部2箇所の広角ミリ波レーダーが、死角エリアの自動車/バイク/自転車/歩行者などを検知。ドライバーにピラー部の警告灯とメーターディスプレイ 表示および警報で注意を喚起。交差点での右左折時や出会い頭などの事故抑制に貢献する。

 

車線逸脱警報(LDWS)
つねに走行車線をカメラが監視し、車線の逸脱を検知するとメーターからの警報音 とディスプレイ表示でドライバーに注意を促す。

 

電子式車両姿勢制御システム(ESC)
ドライバーの操作状況や車両の挙動をセンサーで検知。横滑りや横転につながる不安定な車両姿勢と判断される場合に警報を発する。同時にエンジンやブレーキの自動制御を行い事故抑制に貢献する。

 

プリクラッシュブレーキ(直進時)
走行中、ミリ波レーダーとカメラが常に車両前方を検知・分析。先行車/歩行者に対し、衝突の恐れが高まると、警報に加え、早いタイミングでフル制動し、衝突回避をサポートする。衝突が避けられない場合は、ブレーキを作動させ衝突速度を低減し、被害の軽減を図る。

 

先行車発進お知らせ機能
渋滞や信号待ち等、先行車に追従して停止した状態で、先行車が一定以上離れても自車の発進操作が行われなかった場合、 警報音とメーターディスプレイ表示で、先行車の発進をお知らせし、ドライバーに発進を促す。

 

車間距離警報(ミリ波車間ウォーニング)
先行車との車間距離を検知し、車両が安全の範囲を超えて接近した場合、警報とメーターディスプレイ表示でドライバーに注意を喚起し、危険回避を促す。

 

ふらつき警報
センサーやカメラがドライバーのハンドル操作を認識し、車両がふらついている場合や危険と思われるハンドル操作があった場合に、メーターディスプレイ表示と警報でドライバーに注意を促す。

 

電動パーキングブレーキ
駐車ブレーキのかけ忘れや解除忘れ防止のため、パーキングブレーキの自動作動/自動解除機能を搭載。ドライバー異常時対応システム (EDSS)の機能とも連携する。

 

バックアイカメラ&モニター
バックアイカメラの映像を車内のモニターに表示。積荷や架装の妨げなく後方確認が可能。

 

オートワイパー
レインセンサーにより、フロントガラスに付着した雨や水滴を検知し、自動でワイパーが作動する。雨量にあわせてワイパーの速さも自動で制御する。

 

タイヤ空気圧モニタリングシステム
各タイヤの空気圧/温度を常時モニタリングし、空気圧の低下、温度の上昇などのタイヤトラブルにつながる異常を検知した場合、 警告灯やメーターディスプレにてドライバーに注意を喚起する。

 

より詳細は、コンドルの商品概要ページを閲覧されたい。
https://www.udtrucks.com/japan/trucks/condor

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。