
完全自動運転の開発に取り組むスタートアップTuring(チューリング)は3月11日、三井住友銀行と5億円の融資契約を締結した。同社は、カメラから取得したデータのみでステアリング、アクセル、ブレーキなど、運転に必要なすべての判断をAIが行うE2E (End-to-End) の自動運転システムを開発している。
またE2E自動運転システムに加え、複数種類のデータを用いて高度な判断を行うマルチモーダル生成AI「Heron」や、リアルな運転シーンを動画として生成可能な自動運転向け生成世界モデル「Terra」、画像から得た運転環境を自然言語で詳細に説明し適切な経路計画を生成する自動運転向けVLAモデルデータセット「CoVLA Dataset」等の開発も同時に行うことで、自動運転領域に於ける技術革新を推進してきた。
さて今回実施された同社への融資枠は、自動運転システムの開発およびパートナー企業との共同研究資金として活用するものであり、完全自動運転の実現に向けた事業開発をさらに加速させていく構えとしている。
チューリング 会社概要
会社名:Turing株式会社
所在地:東京都品川区大崎1丁目11−2 ゲートシティ大崎 イーストタワー4階
代表者:代表取締役 山本一成
設立:2021年8月
事業内容:完全自動運転技術の開発
企業URL:https://tur.ing