チューリング( TURING / 千葉県柏市、代表取締役:山本 一成 )は1月20日、自社開発のAI自動運転システム搭載車「THE ist TURING CAR」を1台限定で販売すると発表した。
この販売車はレクサスRX450hをベース車両に、チューリングが自社開発したAI自動運転システムを実装し、オリジナルエンブレムが組み付けられており、チューリングとして初めてのエンドユーザー向け販売車両となる。
開発実験中(当時)の車両
同社が謳う車載のAI自動運転機能とは、「人間が目で見たものを頭で判断して運転する」のと同様に特殊なセンサー等を用いず、フロントガラスに取り付けられたカメラで読み込んだ画像データから白線や前走車をAIが検知/判断し車両を操作するものだという。
従って多種多様なセンサーや周辺領域の高精度3次元データなどを用いて動きを制御するというアプローチとは異なるとしている。併せて同社は、同技術を昨年10月に実施した北海道一周長距離走行実証を含む、各地での実証で進化させて来たとしている。
但し現段階では、同社が目指す走行エリアや条件の制約がなく車両操作の全てをシステムが主体となって実施する「完全自動運転」ではなく、現段階では、あくまでドライバーが主体で、システムは運転を支援する役割に留まると話している。
独自AI搭載の車両販売についてチューリングの青木俊介 共同創業者CTOは「チューリングは自動運転システムを作る会社ではなく、車両開発まで含めた完成車メーカーになることを目指しています。
具体的には2025年に100台、2030年には10,000台の生産と販売を視野に据えて庵おり、今回の車両販売はその第一歩で、我々にとって非常に重要な意味を持ちます。今回は1台限定の販売となりますが、ご関心のある方は是非お問い合わせ下さい」と述べている。
独自車両のTHE 1st TURING CARの購入窓口は以下の通り
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSffayDJcNNLwOTZSUt-ozr-hheUOdFNemeBOm63v8-GKD-3bQ/viewform
ちなみにチューリングは「We Overtake Tesla」をミッションに掲げ、完全⾃動運転EVの量産を⽬指している。同社は世界で初めて名人を倒した将棋AI「Ponanza」の開発者である⼭本⼀成氏と、カーネギーメロン⼤学での自動運転研究ほ経てPh.D.を取得した⻘⽊俊介氏によって2021年に共同創業された。
なお、シードラウンドで10億円の資金調達を実施済みであり、今後は自社での車両生産体制構築を見据えて2023年中にシリーズAの資金調達を実施する予定であるいう。
社名:TURING株式会社(読み:チューリング、英語表記:TURING Inc.)
代表者:代表取締役 ⼭本⼀成
設⽴:2021年8⽉
資本⾦:3,000万円(2022年9⽉末現在)
事業:完全自動運転EVの開発・製造
本社:千葉県柏市若柴226番地44中央141街区1
URL:https://www.turing-motors.com