トヨタ自動車は、開催中止となった第90回ジュネーブ国際モーターショー(*1)で披露予定であった新型車「ヤリスクロス」を世界初公開した。
ヤリスクロスは、主力コンパクトカー・ヤリスの資質を継承する新たなSUVとして、日本では2020年秋、欧州では2021年半ばの発売を予定。日本市場向けには、トヨタ自動車東日本、欧州市場向けには、フランス工場での生産が予定されている。
ヤリスは、コンパクトカーの世界標準をつくろうとの気概のもと、1999年のデビュー以来、トヨタのコンパクトカーの主力モデルとして、グローバルでは累計約871万台(2020年3月末時点)を販売。最新モデルでは、走る楽しさに加え、最新のハイブリッドシステムによるクラス世界最高レベルの低燃費、先進の安全・安心技術を備え、新世代コンパクトカーとして、昨年10月に世界初披露された。
ヤリスクロスは、ヤリスが築いてきた「走る楽しさへのこだわり」「クラスを超えた質感」を受け継ぎつつ、都市型コンパクトSUVの再定義を目指し開発。
取り回しの良いボディサイズと、居住性や荷室空間といったSUVらしいユーティリティ性能を両立し、ヤリスと同じコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)と、一新したハイブリッドシステムを採用。高次元の基本性能と環境性能を実現していると云う。
また、エクステリアデザインでは、シンプルながらも、SUVならではの“ロバスト”(頑強さ)を表現。インテリアデザインも、ワンクラス上の質感と居心地の良さが感じられる造形とした。
*1:正式名称 Le 90e Salon international de l’automobile Geneve(開催中止)
[主要諸元](参考/社内測定値)
<ガソリン>
– 全長/全幅/全高:4,180mm×1,765mm×1,560mm(アンテナ除く)
– ホイールベース:2,560mm
– エンジン:直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン
– トランスミッション:Direct Shift-CVT
– 駆動方式:FF/4WD
<ハイブリッド>
– 全長/全幅/全高:4,180mm×1,765mm×1,560mm(アンテナ除く)
– ホイールベース:2,560mm
– エンジン+トランスミッション:リダクション機構付のTHSⅡ(直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン/*)
– 駆動方式:FF/E-Four(電気式4輪駆動方式)
*TOYOTA Hybrid System Ⅱ