豊田通商は、フランスの物流会社であるボロレ社(Bolloré Africa Logistics)、日本郵船と共に、エジプトの東ポートサイード港で自動車専用ターミナルの運営を行う委託契約を、昨年12月19日、スエズ運河経済特区庁(General Authority for the Suez Canal Economic Zone)と締結した。
エジプトでは人口増加と経済発展に伴い自動車市場が拡大、完成車の輸入増が見込まれているが、現在の完成車輸入の主要港であるアレキサンドリア港は、自動車以外の貨物も取り扱う多目的港であるため、慢性的な収容スペース不足などの課題を抱えていると云う。
豊田通商とボロレ社、日本郵船の3社は、エジプト初となる自動車専用ターミナルを建設し、大型自動車専用船2隻が同時に着岸可能な岸壁と十分な車両収容スペースを確保、今後の需要増大に対応する。
また今後、運営事業会社を設立し、2021年末を目処に商業運転を開始する。
3社は、ボロレ社がアフリカで港湾運営事業を通じて蓄えた知見に加え、日本郵船が世界各地で培ってきた完成車輸送およびターミナル運営の豊富な経験と技術、豊田通商が80年以上にわたり幅広いビジネスをエジプトで展開してきた実績と知見を融合させ、高品質なサービスを提供していくとしている。
[ターミナル概要]
– 所在地:エジプト・アラブ共和国東ポートサイード地区
– 岸壁:約600メートル
– 敷地面積:約21.2ヘクタール(収容可能台数:約1万台)
– 商業運転開始:2021年末(予定)