豊田通商(本社:愛知県名古屋市、取締役社長:貸谷 伊知郎)は7月20日、OLED(有機ELディスプレイ)開発・製造・販売のジェイオーレッド(JOLED、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石橋 義)と対企業との商談用に限定した「JOLEDデモルーム品川(一般には非公開)」を豊田通商東京本社内に共同で開設した。(坂上 賢治)
このデモルームでは、JOLEDのOLED製品のラインナップを一堂に集め、薄型・軽量で高コントラスト、広い視野角、高速応答などのOLEDの特長を、実際に見て体験できるようにした。
JOLEDは、効率的な生産を可能とする印刷方式でOLED製造を行う世界で唯一の企業だ(2020年6月現在、JOLED調べ)。これを背景に2019年末に量産ラインの稼働と顧客へのサンプル出荷を開始。これまでのパイロットラインから新しい量産ラインでの生産に移行することで、中型・高精細のOLED製品を拡充、さらに曲げられるフレキシブルディスプレイ、折り曲げできるフォルダブルディスプレイの市場投入を目指している。
ちなみにOLEDは、高コントラストで、薄型・軽量、折り・曲げできるフレキシビリティ性などの長所を併せ持つことから、幅広い分野で新たな用途を創出する次世代ディスプレイとして注目を集めている。その製造方法のひとつであるJOLED独自の「印刷方式」は、有機EL材料を印刷により塗布・形成する技術であり、生産工程がシンプルかつ、多様な画面サイズに対応できることからOLED製造に革新をもたらす技術として期待されている。
一方、豊田通商はトヨタグループを筆頭に同社が持つ幅広い事業ネットワークを生かし、OLEDの活用提案・販売拡大に取り組む。両社は、JOLEDデモルーム品川を活用しOLEDに関心のある企業へ製品導入の積極攻勢を掛けていく構えだ。
JOLEDデモルーム品川の概要は以下の通り
展示品(製品・開発品):
- 32インチ、27インチ、22インチ有機ELモニター
- 22インチ有機EL円筒ディスプレイ
- 14インチ有機ELフレキシブルディスプレイ
- 12.3インチ有機EL車載ディスプレイ
- 22インチ有機EL各種ガラスサイネージなど
所在地: 豊田通商株式会社 東京本社内(東京都港区)
想定来客層:有機ELディスプレイに関心のある企業など。