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豊田通商は2月25、中東地域でモビリティ向けコネクティッドサービス事業を手掛けるTOYOTA Connected Middle East FZCO.(以下、TCME) の第三者割当増資を引き受けて約2.5億円を増資し、同社株式の51%を取得。2月1日付をもって社名を「Toyota Tsusho Connected Middle East FZCO.(以下、TTCME)」へ変更したと発表した。
1.背景
モビリティ分野におけるサービス市場の拡大とニーズの多様化に伴い、それらを支えるコネクティッドサービスに必要な基盤整備と事業開発の重要性が、グローバルに高まっている。一方で、ライドシェアや物流事業者向けのコネクティッドサービス事業の展開には、現地事業者と連携しながら、地域ごと・事業者ごとの事情やニーズを反映したシステム開発とサービス設計が必要となっている。
2.出資の目的
豊田通商は、中東地域において、リモート空調コントロールやコネクティッドサービスに対応したカーナビゲーション(Google POI※1検索機能を含む)といった現地ニーズを反映した製品・サービスの企画開発に、10年以上の実績を有している。また、協業先であるトヨタコネクティッドは、2013年に豊田通商と共同でTCMEを設立以来、中東地域でのコネクティッドサービスの提供や顧客管理・運用サポートを行っている。 今回、トヨタコネクティッドのシステム開発・運用ノウハウと豊田通商の現地営業体制・販売ノウハウを生かした協業をより発展させるため、TCMEに増資をするに至った。
今後は、個人向けサービスの提供支援に加えて、企業が保有する車両や物流事業者・ライドシェア事業者の車両を対象としたサービス(フリートマネジメント※2を含む)の拡充を進めていく。また、2020年1月にシンガポールに設立したコネクティッドサービスR&D拠点であるToyota Tsusho Mobility Informatics Pte. Ltd.と連携することにより、中東地域の車両販売代理店、および物流やライドシェア事業者向けの新規サービスの開発も予定している。
※1 Google POI:Google Point of Interestの略。主要なスポットのアイコンと説明が表示されるGoogle Maps platformの機能。
※2フリートマネジメント:商用利用する車両向けにロケーション管理、走行履歴、車両情報など車両動態管理や運行管理ができるサービスのこと。
■新会社概要
– 会社名:Toyota Tsusho Connected Middle East FZCO.(略称TTCME)
– 本社:UAE ドバイ
– 設立:2013年(TOYOTA Connected Middle East FZCO.の設立年)
– 事業概要:モビリティ向けコネクティッドサービス事業
– 従業員:10名(2021年2月時点)
– 役員:
Manish Malhotra(President & CEO)
松山 喜典(Chief Operation Officer)
山田 竜彦(Director)
– 出資比率:
トヨタコネクティッド株式会社 90%→49%
豊田通商株式会社 10%→51%