豊田通商は6月30日、ガーナ共和国における車両組立会社であるTOYOTA TSUSHO MANUFACTURING GHANA CO. LIMITED(以下「TTMG」)が、ガーナにおいて日本企業初となる同社工場で、トヨタ自動車(以下「トヨタ」)のピックアップトラック「ハイラックス」の組み立てを開始し、組立開始式典を実施したと発表した。
また、スズキ株式会社(以下「スズキ」)の小型車「スイフト」を、2022年よりSKD(Semi Knock Down)生産する予定を公表した。
式典には、ガーナのナナ・アド・ダンクワ・アクフォ・アド大統領、アラン・ジョン・クワド・チェレマテン貿易産業大臣、および姫野勉 駐ガーナ日本大使が臨席し、TTMG山田社長から同国貿易産業省に、「ハイラックス」1台が寄贈された。
式典では、貸谷社長がビデオメッセージを送り、「当社のアフリカ事業は90年以上の歴史を有しています。当社は、”WITH AFRICA FOR AFRICA”という理念の下、事業基盤の強化・拡大によりアフリカ社会・経済への貢献を目指しています。このプロジェクトにおいても、本日を出発点としガーナの人々に”幸せの量産”を届けてまいります。」と語った。
また、式典に出席したアフリカ本部の大塚本部COOは、「ガーナの社会・経済発展に向け、”Made in Ghana”の高品質なクルマづくりを推進するとともに、販売代理店で質の高い販売サービスとアフターサービスを提供することで、ガーナの人々の安心・安全な暮らしやビジネスを支えてまいります。」と抱負を語った。
TTMGは、豊田通商グループとして、ケニア、エジプト、ナイジェリア、ルワンダに次ぐアフリカ5カ国目、西アフリカでは初となる車両生産拠点。ガーナのテマ市(首都アクラより30km)に位置し、生産能力は年間1,300台、投資額は約7百万米ドル、従業員数は約50人、トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」をSKDで生産する。
また、今回公表した「スイフト」のSKD生産は、2019年3月のトヨタとスズキ間の協業合意に基づき、2019年1月にトヨタからアフリカでの営業業務の全面移管を受けた豊田通商とスズキ間のアライアンス強化・拡充の一環として計画されている。
同社では、今後も、自動車販売事業のみならず、市場のニーズに合わせて現地生産に取り組み、アフリカの自動車産業発展に貢献していくとしている。
TTMG概要
会社名:TOYOTA TSUSHO MANUFACTURING GHANA CO. LIMITED
所在地:ガーナ共和国 テマ市
資本金:3百万米ドル
株主:豊田通商100%
代表者:社長 山田 明
設立:2020年6月
事業内容:車両の組立生産
生産車種:トヨタ ハイラックス
生産台数:1,300台/年
生産車種:
・トヨタ/ハイラックス
・スズキ/スイフト(予定)
※現在ガーナへ輸入・販売されているモデルであり、TTMGで生産される車両とは異なる可能性がある