ハイエース生産ライン
豊田通商は12月16日、ケニアでトヨタ自動車(以下「トヨタ」)の「ハイエース」のSKD生産を開始したことを発表した。
SKDとは、Semi Knock Downの略。ボディが溶接、塗装済みの状態で輸入され、現地では主要構成部品をボディやシャーシに組み付ける、比較的簡素な組立て作業のみを行うもの。
ケニアの車両製造・販売事業体であるToyota Kenya Limited(以下「TKEN」)を通じて、トヨタから部品供給を受け、車両生産委託先であるAssociated Vehicle Assemblers Ltd.(以下「AVA」)において生産を2021年11月9日に開始した。
今回新規に生産する「ハイエース」は、ケニアで乗り合いバスの「マタツ」として使用されている。生産台数は年間500台を予定しており、生産車種追加に伴う投資額は約60万米ドル(約7,000万円)。
また、「ハイエース」の現地生産に伴い、バスサービスの品質向上を目的とした「MaaSパッケージ」の提供を開始した。豊田通商がモビリティ54を通じて出資した、バス交通事業者向けの運行管理システムを開発・提供するData Integrated Limitedのサービスを活用しており、バス運行情報の整流化が期待される。
AVA概観